迷わず今すぐ動物病院へ行ってください。
ただしその動物病院が閉まっている時間なら、受け付けてくれるか電話で確認し、もし無理と言われたら、受け付けてくれる病院を探しましょう。
それでもだめなら朝まで待つしかありません。
お腹全体の腫れというのは意外と大きい問題のことが多いです。
年をとってお腹がたるんできたかな?とは思わないでください。
お腹全体の腫れとしては胃(腸管)内ガス貯留、子宮の疾患、尿閉、腹水、妊娠、肥満などが挙げられます。
でなければその他のしこりがある(腫れている)ということもありえます。
胃(腸管)内ガス貯留は、食欲が減退したときや、不適切な食餌を与えて腸の運動能が低下したとき、そして何らかの異物が胃や腸に詰まってしまったときなどに起こります。
これを人間に照らし合わせて「ただの胃拡張」と片づけてしまわないでください。
いずれも命に関わる病気ばかりで、すぐに処置や手術が必要です。
子宮の疾患とは、子宮蓄膿症や子宮の腫瘍、捻転(子宮が捻れてしまう病気)など、これも命に関わる病気ばかりです。
なぜかうさぎは子宮の病気が多いようで、メスの場合はお腹が膨らんできたら、これらのことを常に念頭においておかなければいけないかもしれません。
尿閉とは尿石(膀胱結石など)や膀胱炎、神経障害、宿便などにより、尿が出なくなってしまう状態で、お腹の中が膀胱でパンパンになってしまうとお腹が膨れてきます。
これもやはり1分1秒を争う状態です。
腹水は、お腹の中に液体(水、膿、血)がたまる病気です。
心臓疾患、肝臓疾患、腎疾患、腹膜炎(膿がたまっている)、内臓破裂(血がたまっている)、胃腸障害など、様々な病気から起こるのですが、どの病気も命に関わるものばかりです。
第一お腹の中に液体がたまっていたら、呼吸がしづらくて苦しいに違いありません。
急いで病院へ行く必要があります。
妊娠、肥満に関しては、そのままです。
別に急いでどうこうできるものでもないので、落ち着いて行動しましょう。
ただし妊娠する覚えもなく、お腹だけが大きくなってきた場合は妊娠でも肥満でもなく、上の恐い病気の可能性が高いです。
ただ肥満に関してはウサギにとってはかなりの問題で、そんなに急ぐ必要はないのかもしれませんが、獣医師の指示に従って、適切なダイエットをしたほうが、長生きの秘訣となるでしょう。
動物病院の診断を受けるまでは、あまり楽観視せずに、むしろ最悪の事態を想定して行動を取るべきでしょう。
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