本文へスキップ

あなたがウサギに出来ることは 獣医師による うさぎ専門情報サイトです。

MAIL alles@usagi.cn

アレス動物医療センター

子うさぎの突然死

疑問、質問

 つい2週間前くらいに知り合いのウサギをたくさん飼っているところからウサギを二羽もらいました。

 多分、まだ一ヶ月くらいの小さな子ウサギです。

 もらって初めて、HPで二ヶ月たったウサギを飼ったほうがよいと知りました。
 でも、もらって飼うと決めたからちゃんと育てようと思い、インターネットなどでいろいろ調べ、にんじんや、きゃべつ、春菊、タンポポの葉などを与えて育てていました。
 すくすくと育ち、体重も増え、体も少し大きくなり、家の中を走り回るようになりました。なついて、手の上やひざに乗っかったりしていました。

 でも、先日一羽死んでしまいました。
 原因は分からないんです。
 死んでしまった日の昨夜まで、いつもどうりちゃんとエサも食べていたし、元気に走り回っていたのに、朝起きたら一羽ケージの中でぐったり倒れていました。
 見つけたときにはもう、体は冷たく、心臓の鼓動が聞こえなくて、足が固まっていました。
 二羽とも仲が良くて、いつもくっついていたのに、今は一羽だけです。
 子ウサギがなんの前兆もなしに死んでしまうことなんてあるんですか?

 あと二羽いたのに急に一羽になってしまったら残された一羽は寂しがるんでしょうか?

 長くなってしまってすみません。困ったときいつもこのHPを拝見させてもらってます。お返事のほう宜しくお願いいたします。
 
(一部ホームページ用に中略しております)

お返事

 さてこれはさすがに診てみないとわからないですね。

 ただ生後1月のウサギを飼うのは、ウサギにとってあまりに過酷な仕打ちなのかもしれません。

 そのあたりの理由はひとりごとの「ウサギを二ヶ月以内で買わない運動」のあたりを読んでいただきたいのですが、例えストレスなり、寄生虫なり、神経疾患なり、中毒(野菜やタンポポなどの農薬、除草剤など)なり、異物誤飲なりで命を落としたとしても、生後2ヶ月まで母乳で育つうさぎは、その身体に寄生虫がいようと、ストレスを受けようと、まず命を落とすところまでダメージを受けることはありません。

 私は買われてきてすぐ命を落としたウサギをたくさん見てきました。
 あるものはストレスがきっかけで、あるものは寄生虫や感染症がきっかけで、またあるものは中毒で命を落としていきました。

 しかし大元の原因は生後2ヶ月未満のウサギを購入されたのが、原因といつも説明しております。
 この子が生後2ヶ月まで母乳を飲んでいれば、ストレスごときで死ぬはずはなかった、と説明しております。
 非常に厳しい苦言であり、ご不快に思われるかもしれませんが、生後2ヶ月未満のうさぎの突然死は、本当に多く、また本当によく質問を受けるのです。
 
 また残されたうさぎさんは確かに寂しくストレスを感じているかもしれませんが、うさぎは基本的には一匹で飼うべきかと思われます(大人になると同性なら激しい喧嘩に、異性同士なら際限ない繁殖に至ることが多いので)。

 もし将来的に避妊や去勢手術をされるのなら複数飼育も可能かと思いますが、その意志がなければ、今のうさぎさんに全愛情を注がれてはいかがでしょうか。


アレス動物医療センター

〒933-0813
富山県高岡市下伏間江371

TEL 0766-25-2586
FAX 0766-25-2584