迷わず今すぐ動物病院へ行ってください。
ただしその動物病院が閉まっている時間なら、受け付けてくれるか電話で確認し、もし無理と言われたら、受け付けてくれる病院を探しましょう。
それでもだめなら朝まで待つしかありません。
眼が飛び出すというのは尋常ならざる状態です。
原因として挙げられるものは3つ、@眼自体が大きくなっているA眼の大きさは普通だが本当に飛び出してしまったB血圧が上がり目が押し出されている です。
眼が大きくなっているというのは、いわゆる緑内障のことです。
これについては[目やにが多い]の項をご覧ください。
実際に眼が飛び出すというのは、これはかなり急を要する状態です。
どんなときに起こるかというと、1つが強い衝撃を受けたときで、例えば高いところから落下したり、犬などに噛まれたりというときに起こります。
これは大急ぎで眼を洗浄し、状態が許すようならすぐに眼を戻す手術をしてあげたほうが良いでしょう。
状態が許すなら、というのはつまり、全身状態が麻酔に耐えられる状態であり、また眼球自体に外傷がない場合ということです。
このいずれかの条件がそれわなければ、眼を元に戻すというのは後回しということになります。
眼よりも命が最優先なのは言うまでもありません。
ちなみに視力の回復に関しては神次第ということになりますが、手術が早ければ早いほど、回復の可能性は高くなります。
ついでに言うなら、飛び出した眼の逆側の眼もいっしょに視力を失うことも少なくありません。
もう1つの飛び出す原因として、眼の後ろのできものにより押し出されるというものがあります。
つまり、眼の後ろに腫瘍や膿瘍ができてしまった場合に、これに押し出されて眼が出てきてしまうというものです。
腫瘍の場合は、治療は困難です。
飛び出した眼は元に戻すというより、摘出してしまったほうが良いかもしれませんし、もし手術をしてもあまり延命効果は期待できないかもしれません。
それでも痛み止めなど何かしてあげられることはあるかもしれません。
膿瘍の場合は、下地に不正咬合が関与していることが多く、これも完治はなかなか難しいです。
しかし投薬や手術で症状を緩和させることはできますし、場合によっては治ることもあります(稀ですが)。
最後に心臓や胸腔内腫瘍など、目ではなく胸の中の問題で起こることもあります。
ですので、眼が出てきているからといって目だけの検査に終始していると、本当の原因を見逃すことがあり、場合によっては胸部のレントゲン検査が必要になります。
ウサギにとっての1月は、人間で言えば半年くらいの意味があります。
ウサギにとっての1年は人間で言う6年くらいでしょうか。
この延命を無駄と思うか、有意義と思うかは人それぞれですが、治らないにしても、せめて痛みを緩和させる努力はしたいものです。
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