以前、うさぎの人工哺育に関して、盲腸フンの摂取の事でご相談させて頂いた者です。お蔭様で、元気に成長し、もう一歳になりました。
そろそろ、二羽の女の子の病気予防の為の(避妊)手術をと考えております。
その手術なのですが、かかりつけの獣医師より、うさぎさんの負担も考慮して、子宮を残し、卵巣だけの摘出手術の選択もあると聞かされました。
これまで飼っていた女の子達は、子宮、卵巣共に摘出しています。(同じ獣医による)。
ちなみに、手術予定の子はミニレッキスで2,000グラムと1,500グラム前後です。 人工哺育なので母乳で育った子からすると、免疫がどうなのか心配ではありますが、将来のガン等の病気は防いであげたいのです。
卵巣のみか、子宮、卵巣共に摘出するか、迷って結論が出ません。
ダックス先生のお考え、アドバイスを是非お聞かせ頂きたいと存じます。
どうぞ、宜しくお願いします。
さて、これは獣医師によっても考え方が異なるのかもしれませんが、私は子宮と卵巣両方摘出すべきではないかと思っております。
生後10か月未満であれば、卵巣摘出術だけでも、子宮癌の予防効果は期待できると思います。
ただすでに1歳を越えてらっしゃるようですので、そうすると、もしすでに子宮になんらかの異常があった場合、卵巣をとっても、この異常の進行をとめることが出来ない可能性があるからです。
2〜3歳のうさぎさんの通常の避妊手術の後に、病理検査を出すと、子宮内膜過形成などの異常所見が検査報告されることが多いです。
犬や猫と異なり、ウサギでは2歳あたりでも十分子宮疾患がスタートしうるということなのだと思います。
僕が知っている範囲では、生後10か月のうさぎで子宮疾患が発見されたことがあるという論文を見たことがあります。
ですので僕の場合は生後10カ月(少なくとも1歳)を過ぎている子の避妊手術では、卵巣子宮全摘出術を行うことにしています。
ただうさぎの診療で有名な動物病院さんでも、1歳程度で外観上子宮や卵巣に異常が認められなければ、卵巣摘出術を行うとおっしゃっている先生もいるので、このあたりは獣医師にもよると思います。
僕の場合は1歳を過ぎていたら全摘出術を実施したほうが良いと思っているのですが、今通っている動物病院さんがうさぎの診療に特化している有名な病院さんで、その先生がその子の健康状態を把握したうえで【卵巣摘出術のほうが良い】と判断したのであれば、それに従うべきかもしれません。
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