今、うちに膀胱結石のある、ウサギがいます。
この子にあげてよい野菜をいろいろ調べているのですが、いろいろな説があるようで、正しいことがわかりません。
カルシウムとシュウ酸の関係など・・。
今までは、カルシウムの多い野菜は避けるように言われていたので、毎日、ペレット・牧草の他に、セロリ・サラダ菜・にんじん・ブロッコリーなどをあげていました。
しかし、これらの野菜は、カルシウムは少ないのですが、シュウ酸が多い野菜ばかりでした。
最近では、シュウ酸の多い野菜をあげると、結石になるという記事を見つけました。
人間の場合、カルシウムの多い野菜を食べる場合、シュウ酸の多い野菜も同時に食べれば、結石は出来にくいということを知りました。
うさぎの場合も、同じなのでしょうか?
そして、すでに、膀胱結石になってしまっている子の場合は、どのような野菜をあげればいいのでしょうか?
カルシウムもシュウ酸も少ない野菜をあげたほうがいいのか、人間と同じで、カルシウムの多い野菜と、シュウ酸の多い野菜を同時にあげたほうがいいのかなどわかりません。
近くのウサギが診られる病院の獣医師に聞きましたが、ちゃんとした回答がいただけず、困っています。
膀胱結石になってしまった子は、ペレットもカルシウムの少ないものを食べさせていますし、水も水道水ではなく、ウサギ用のカルシウムのとても少ない水(低カルピュアウォーター)を注文して飲ませています。
なのに、結石が小さくなってくれません。
毎日、あげるものなので、心配になってしまいます。
さて、まず最初にですが、うさぎの膀胱結石は小さくはなりません(石になった場合は手術でとるしかないです)。
ですから、食事療法は、治療のためではなく、進行を止める、あるいは新しい石が出来ないように予防するという意味合いです。
野菜はいろいろな説がありますが、基本的にはどの野菜のカルシウムも、グラムあたりで換算すると、ペレットなどに比べるとはるかにカルシウムもシュウ酸も少ないので、ウサギに悪影響を与えない程度の量(たとえば1日体重の0.5%まで:1sのうさぎさんで1日5g程度)を食べる分には、特に気にする必要はありません(下手すると牧草のほうがカルシウムが多いかも、というくらいです)。
しいて言うなら、ペレットを必要最低限度の量にして(牧草をよく食べてくれる子なら、体重の1.25から1.5%まで)、とにかく大量のイネ科の牧草を食べてもらうというところでしょうか。
後はやはり手術ではないかと思われます。
スラッジという砂状のものなら、点滴などで洗い流すことも出来るかもしれませんが、石の場合は犬や猫のように、食事で小さくなることはないです。
あとそもそも野菜は別に与える必要はありません。
ごはんでもおかずでもなくただのおやつです。
野菜で水分をとらせて少しでも尿をたくさんさせよう、という飼い主さんがいますが、たぶん野菜でとった水分量を飲まなくなるだけです。
コミュニケーションツールとしてちょっとあげるくらいは良いかもしれませんが、あまりあげすぎないように気をつけてあげてください。
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