いつもホームページ見させていただいています。
今日は私が飼っているうさぎの(5才)のことで心配事があり、メールさせていただきました。
3年前と4ヵ月前に食欲がなくなり、動物病院に連れていったところ歯が悪いとの事で歯を切っていただき、2回とも食欲は徐々に回復しました。
しかし、5月中頃にまた食欲がなくなり5月末に病院に連れて行って歯を切ってもらいましたが、食欲は回復しません。
その時お薬をいただいたので食欲増進剤・抗生剤・腸ぜん動剤・歯の消炎鎮痛剤の4種類を飲ませています。
餌は5日前から自分ではほとんど食べなくなり、流動食(クリティカルケア)を1日40ccとリンゴをすったものを6ccほど朝と夜に分けて食べさせています。
比較的元気ですが、お腹が張っていてよくゴロゴロ鳴ります。また水のような便が出て、粘膜のようなものが混じる事もあります。
見ていただいた獣医の先生は「切った歯が痛い」「食物の好みが変わった」などいろいろな原因を考えて上の4つのお薬を出してくださったようですが、ふと便秘ではないかと思いはじめました。
人間でも極度の便秘の時に今のクロのような症状がでると聞いたことがあるからです。
便秘だという可能性もあるのでしょうか?
また、もしそうだとすれば、流動食のような水分を吸収してしまうような食事や、今いただいている薬は良くないのではないでしょうか?
まだ獣医の先生に便秘ではないかとは聞いていません。
レントゲンなどもとっていません。
またお時間のある時にお返事よろしくお願いします。
さてこれは診てみないとなんともいえませんが、 基本的には便秘が最初にあり,その結果で食欲不振になることはまずありません)。
うさぎは繊維質をたくさん採ると腸が活発に動く生き物であり,何らかの原因で食欲不振になり,口から繊維質が入ってこなくなると,皆一様に腸が止まる=便秘になります。
極端な話,不正咬合にせよ,骨折にせよ,食餌内容の不備にせよ,腎不全にせよ,心不全にせよ,24時間以上食欲不振になったら,皆便秘になるということです。
「便秘→食欲不振」ではなく「食欲不振→便秘→ガスが溜まりすぎてさらに食欲不振→便秘の悪循環」
と考えるべきです。
メールの内容から,かなりうさぎの診療になれた先生ではないかと思います。
腸を動かすためには繊維質が最も重要であり,流動食はこの場合必須の治療となりますし,内服薬も原因が何にせよ必要なものばかりだと思います。
今の治療をしていて治らないとなると,下地に食欲不振に至った大きな原因があるということになりますから,(今の治療で腸が動き出すのを待ちながらも)その原因を見つけることができるかどうかがポイントになるのではないかと思います。
ただ,その大元の原因を突き止めるのは並大抵のことではないとは思います。
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