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アレス動物医療センター

成長期のチモシー

疑問、質問

 はじめまして。
 私は生後二ヶ月くらいの子ウサギを一週間くらい前から飼い始めました。
 こちらのホームページでいろいろ勉強させていただいています。

 うさぎの尿のことで質問なのですが、白っぽい濁った尿をします。
 エサは、牧草(アルファルファとチモシー混合)、ペレット(アルファルファ原料)、野菜(大根菜、ニンジンなど)をあげています。
 ペレットと牧草で二重にアルファルファをあげていると体によくないのでしょうか?
 
 よろしくおねがいします。       
 
(一部ホームページ用に中略しております)

お返事

  さて生後4ヶ月までは牧草、ペレットともにアルファルファで問題になることはまずないでしょう。
 もし尿に血が混じったり、あるいは尿をする回数が増えたり、尿の体勢になるのにあまり尿が出ていない、という様なことがあったら、一度検査を受けられたほうがよいかもしれませんが、生後4ヶ月までは白い尿が出ていても、ふつうは特に問題はないと思われます。 
 
 アルファルファはカルシウムの高さから膀胱結石の原因として、かなり眼の敵にされてきた時代もあるのですが、今は成長期の骨形成にはアルファルファのカルシウムや栄養分は欠かせず、逆にチモシーのカルシウム量や栄養分では成長期には不十分といわれるようになりました。

 成長期のチモシーメインの食生活により、あごの骨が柔らかくなり、不正咬合が起こりやすくなる、という報告もあります。
 それが本当かどうかはわかりませんが、人間も成長期、中年期、高齢期と必要なカロリーや栄養が変わるように、うさぎさんにも成長期に必要な牧草と大人になってから必要な牧草が違うのかもしれませんね。

 大人になったとき、まったくチモシーをを受け入れてくれないと厄介ですから、一割くらいこっそりチモシーを混ぜておいて、チモシーへの切り替えがスムーズに行くよう準備しておくのは良いことかもしれませんが、やはり成長期のメインは牧草にしろ、ペレットにしろアルファルファのほうが良いのかもしれません。


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