こんにちは。はじめまして。
私は、オーストリア ウィーンに住んでいるのですが、1ケ月前に動物愛護センターに行って、ウサギを2匹もらってきました。
(そこは、ウィーン近郊にあり、ものすごく、広大な敷地に4000匹もの動物たちが暮らしていました。ウサギ小屋まで行くのに、歩いてたっぷり15分かかりました。動物救急車も何台もあり、獣医さんも大勢いらっしゃって、大変りっぱな施設なので、驚きました。ウィーンに13年いますが、野良犬、ノラ猫を街で見たことがありません。ここに保護されていたんだなーと改めて思いました。)
さて、わたしの質問なのですが、動物愛護センターで、うさぎはグループで行動する動物なので、1匹では、貰わないで欲しい。
是非2匹以上で貰ってほしい、とのことでしたので、1週間、よく考えてから、2匹もらってきました。
アンゴラうさぎのオスとホーランドロップイヤーのオスで、両方とも1歳から、1歳半くらいです。アパートで24時間放し飼いにしていますが、たいへん仲が良く、いつも2匹で遊んだり、ごろごろしたりしています。(2匹とも去勢されています。)
オーストリアやドイツのウサギに関する本や資料をいろいろと読んでみたのですが、ほとんどすべてのものに、うさぎは2匹以上で飼うことが望ましいと書かれています。
日本のものは、大抵は、1匹で飼うようにと書かれていますよね?この違いはどこからきているんでしょうか?当面、うちのウサギたちは仲がいいので、問題はないのですが、いろいろと調べていくうちに疑問に思いましたので、メールします。
お時間のある時にお返事くだされば、嬉しく思います。
(一部ホームページ用に中略しております)
さてこの違いは、うさぎの避妊、去勢手術に対する積極性の違いと思っております。
ウサギを2匹以上飼う場合、オス同士、またはメス同士、あるいはオスメスにせよ、去勢避妊手術が絶対必要と考えており、これは日本も欧米も同じです。
オス同士、メス同士はテリトリー争いになることが多いですし、オスメスだと際限なく増えてしまうからです。
ただ残念なことに、日本では犬、猫の去勢避妊手術に対する認識はかなり高まっているのですが、ウサギに対して多頭飼育をする際は避妊、去勢手術をしなければいけないという認識が飼い主さん、獣医師を含めあまりに乏しく、あるいは知っていても「手術をするのはかわいそうだから」と手術を受けずに飼われている方がほとんどです。
この避妊、去勢手術の必要性を日本の飼い主さんたちや獣医師の中でも浸透してくれば、多頭飼育も可能という表現ができるようになってくるのかもしれません。
うさぎの貰い手を探すときに、きちんと去勢手術済みの状態で渡すというのは動物愛護センターを含め、とてもその認識が高いということであり、獣医学という学問自体はは一生懸命追いつこうと努力しているのに、そのようなモラルはまだまだ遅れているといわざるを得ないでしょう。
早く日本でも「うさぎは複数で飼った方が良いですよ」なんて言えるようになると良いですよね。
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