今日は、ちょっと御質問がありメールさせて頂きます。
ある動物病院のHPを覗いていたら、うさぎの日光浴についての質問と回答がありました。
1日に3時間ほどの日陰を作りながらの日光浴が必要と・・・回答されていました。
ビタミンDが合成されないとのことですが・・・
本来夜行性動物で、特に日光浴の必要はないと、何かの本で昔読んだ記憶はあるのですが・・・
色々な本やHPを読んでも、特に日光浴等については記載がありませんが・・・
先生はどのように思われますか?
ウチでは、現在一時保護や仮親で、9匹の大所帯をかかえ、部屋の中での飼育なので、特に日光浴などはさせたことがありませんが・・・
(一部ホームページ用に中略しております)
さて結論から言いますと、必須ではないかもしれないけれども、可能であればしたほうが良い、と思っております。
確かにうさぎさんは腸管からのカルシウム吸収にはあまりビタミンDが関わってないようですし、そもそも質の良いペレットであればちゃんとビタミンは入っていると思います。
ですのでカルシウム代謝に関してはおそらくきちんとペレットを適正量食べている子であれば、日光浴は必要ないのかもしれません。
また、そもそも夜行性ですので、自然界のうさぎさんが本来どの程度日光に当たって生活しているのかも怪しいです。
ですので、生きていく上ではどうしても必須、というわけではないのでは…と考えています。
ただ日光浴はカルシウム代謝だけではなく、自律神経のバランスを整えたり、生体リズムを整えたりとの意味合いもあります(ただこれも、うさぎにおいて人間のように意義があるのかは、ちゃんとした論文がないかもしれません:僕自身は見たことがないです)。
ですので、必須ではないけれど、できればしたほうが良い、というふわふわした話になるのかもしれません。
気を付けなければいけないのは、25度を超えるシーズンはしないほうが無難なことと、いきなり長時間しないほうが良いこと、そして必ず日陰に逃げられるような位置取りで行うことという3点です。
特に日光浴をさせる場所がすべて直射日光が当たる場所で、というと万一体温が上昇したときに逃げられる場所がありません。
紫外線はガラスをあまり通らないかもしれませんが、空気の分子にぶつかって散乱しますので、窓を開けていれば(あるいは網戸をしていても)日陰でもある程度浴びることはできます。
まだ日光浴をしたことがない子は、いきなり外には出さずに、窓を開け、日陰での日光浴(というのかよくわかりませんが)から慣らしてもよいのかもしれません。
少なくともエアコンで温度湿度管理が必要な時期に、無理して行うほど必須なものではないと思います。
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