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アレス動物医療センター

うさぎの飼い方 脂肪分(Crude fat)

2015/6/11更新

 人間と同じで、ウサギも過剰な脂肪分を含む食餌を採っていると、動脈硬化症が起きやすくなります。
 また、最近では、糖尿病になるうさぎさんまで出てくる始末です。

 脂肪分を取り過ぎて太ったうさぎさんでとにかく怖いのが脂肪肝。

 これは日頃あまり問題は起こさないのですが、いざ何かしらの病気で食欲が落ちると、起きる問題です。
 うさぎさんの場合24時間食欲不振が続くとこの脂肪肝になってしまい(食欲不振の原因がなんであれ)、今度は脂肪肝のせいでさらに食欲不振が、その食欲不振のせいでさらに脂肪肝が悪化と負のスパイラルに突入してしまいます。

 この脂肪肝はうさぎの食欲不振とは常にセットで起こる問題で、太っているうさぎさんほど早く、重篤な症状を起こします。

 かわいいウサギをベスト体重で飼うというのはなかなか難しいもので、日頃診察をしているとどちらかと言うと肥満気味のうさぎさんのほうが多いです。
 庭で雑に飼われ、ガリガリだった私の子供のころのウサギとはイメージが大分違うのですが(それがよいとは言いませんが)、これも時代というものでしょうか。

 まったく食べてはいけないかというと、そうではなく、生きていくうえでは最低3%の脂肪分が必要であり、ペレット中の脂肪は8%くらいまでなら、おいしさが増し、食い散らかすのを防ぐために有効とされています。

 ペレットの箱の裏を見て、脂肪(Clude fat)8%以下と書かれているものを、適量与えるぶんには良いのではないかと思っています。

 もっと低い値でも、喜んで食べてくれるんだったら、なお良いのですがね。


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