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アレス動物医療センター

うさぎの飼い方 うさぎの購入時期

2015/6/15更新

 うさぎは生後2ヶ月を経過したものを購入すべきでしょう。

 生後3週目(21日目)くらいまでは仔うさぎは母親のお乳により栄養を摂取します。
 母親は1日1回4、5分間程度の授乳を行うのみです。

 この時期の仔うさぎの胃酸は弱く(中性に近く)、食物中の雑菌に対して無防備な状態です。
 これを守るために、母親のお乳を飲むと、「ミルクオイル」という抗菌物質が仔うさぎの胃の中で自然に作られ、これらの雑菌と戦ってくれるのです。
 したがってこの「ミルクオイル」はうさぎのお乳でなければできないので、この時期は決して母親から離してはいけないということになります。

 生後6週目(42日目)くらいまでに「ミルクオイル」がなくなり、かわりに仔うさぎの胃酸は非常に強い酸になります。この強い胃酸が食物中の雑菌と戦ってくれるのです。
 つまり仔うさぎはここまで来てようやく、離乳して、食物中の雑菌と1人で戦っていける胃ができるのです。

 逆にいえば、ここまでは非常に無防備な状態であり、この時期にストレスを受けたり、餌が不適切だったりすると盲腸内に(生きて行くために必要な)善玉菌が育たず、命に関わることがあります。
 したがって、できればこの時期もあまり生活環境を変えないほうが良いのではないかと思います。

 生後9週目(63日目)くらいになれば、胃や盲腸の状態も安定し、わずかな環境の変化になら対応できるようになってきます。

 で、結局、仔ウサギを買う(あるいは貰う)のは、最低でも2ヶ月以上経ってからにしましょうと言うことになるのです。


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