元気でいるか?街には慣れたか?友達できたか?
さみしかないか?お金はあるのか?
今度いつ帰る?
というのはさだまさしさんの案山子という私の大好きな歌の一節なのですが(って、これ著作権とかまずいのかな)、この一月、ずっとこんな心境でした。
前にひとりごとでも書いたかもしれませんが、今月の初めから獣医師4号が東京のリトルバードという鳥の専門病院に修行にいっております。
この病院の院長夫妻は大学の同級生で、獣医師4号が鳥の診療に興味を持っており、ぜひ勉強させてやってほしいとお願いしたところ、こころよく引き受けてくれました。
VECというエキゾチックアニマル専門の獣医学雑誌で私がうさぎの診療について連載をさせていただくことになった折、その隣のページで鳥の連載をしている彼(名前出していいのかな?)を発見し、「あ、鳥の獣医さんになったんだ!?」と思っていたころ、向こうは
「あ、うさぎの獣医さんになったんだ!?」と思っていたそうです。
大学卒業時に別れたころは、彼が鳥の獣医師になるとは思ってもいなかったですし、彼も私がうさぎの獣医師になるとは思ってなかったでしょう(別にウサギ専門の獣医師になったわけではないですが)。
縁とは不思議なものです。
今月はじめに獣医師4号を預けるにあたり、一緒に東京に行って10年ぶりに再会したのですが、見た目はぜんぜん変わらず、ただお互いの職業が鳥の獣医師とうさぎの獣医師になっていただけでした。
お互い老け顔なので、大学時代にすでに顔が完成していたのかもしれません。
15年ぶりくらいの新宿駅の人ごみの多さを体感し、獣医師4号の1月生活するマンスリーマンションの狭さに心配になりながら、後ろ髪引かれる思いで富山に戻ってきたのですが、獣医師4号は苦労や不安をあまり顔に出そうとしない子なので、案外けろっとした顔をしていました(けど、内心結構不安だったと思います)。
娘を思う親の気持ちはこんな程度ではないのでしょうが、さすがに一月もいつもの顔を見かけないと、ちゃんと元気にやってるのかなと余計な心配心が頭をもたげます。
獣医師4号も大学時分は6年間も一人暮らしをしていたわけで、心配するほどのことではないのかもしれませんし、便りがないのは元気な証拠、とは言いますが、そうは言っても気分はさだまさしさんの案山子なわけです。
それが今日になり、「今日無事に実習最終日を迎える事ができました。」とのメールが届きました。
おお、よかった。
とりあえず元気そうだ。
と、胸を撫で下ろしております。
あと3日もすれば一月ぶりに獣医師4号の顔を見ることができそうです。
倍の大きさに広がった病院は診て、どんな顔をするでしょう?
それともこの一月でぐっと成長した獣医師4号に、こちらが驚かされるのかもしれません。
ま、何はともあれ、無事実習終了、おめでと〜!!
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