うちのスーパー看護師さんたちは、かなりすごいです。
おそらく他の病院の看護師さんたちとは一味もふた味も違うような気がします。
ま、他の病院の看護師さんたちの仕事ぶりを見たことがないので、よくわからないんですが・・・。
うちの看護師さんたちは全員もれなくスーパーです。
就職してきたときは、普通の看護師さんでしたが、半年くらいたったころにはスーパー看護師になってしまうようです。
別に元気玉が使えるようになったり、髪の毛が金髪になっちゃうわけではないですが、時々感心せずにはいられないスーパーさ加減です。
うちのスーパー看護師さんたちのすごいところ 1
ありえないくらい良く働きます。
私が夜間救急診療をすると、たいがい病院の中を荒らすだけ荒らして帰ります。
別に荒らしたくて荒らしているわけではないですが、根がずぼらなものですから、きちんと掃除もせず、使った器具も出したまま、注射器の袋なども散乱した状態で帰ります(だって、眠いんだもん)。
3,4件急患さんが続くと、あっという間に病院はカオスとかします。
われながらたった一晩で、よくここまで乱したなと感心するくらいです。
で、次の日の朝出勤してくると、何事もなかったかのように病院がきれいになっているのです。
しかも一度もそれについて、苦情を言われたことがありません(内心何か思っているのかもしれませんが、怖くて聞いたことはありません)
今年の正月1月1日にオートクレーブという医療器具などを滅菌する機械(消毒、とはちょっと違うのですが、そんな感じの機械です)が、働きすぎで壊れてしまいました。
正月ということもあり、メーカーも休みで、代替機が届くまでに2、3日かかるとのこと
しかし救急疾患の多い正月ですから、次々と手術器具や術衣(手術のときに着る服で、これも滅菌してないと使えません)などが、使われていき、滅菌することが出来ず(再使用することが出来ず)、病院内のありとあらゆる手術器具、術衣などを使い切ってしまいました。
1月3日の昼に行う手術の器具が滅菌できておらず、どうしよう!?というときになって、ようやく代わりの機械が届き、どうにか手術に支障をきたすことはありませんでした。
しかしこれだけ大量の滅菌待ちの器具器材があるのだから、さぞかしすべてを滅菌するのに時間がかかるだろうと思っていたのですが、
次の日の朝
「手術に関わりそうなものから順番に滅菌していって」と看護師長に言うと
「もうすべて終わりました」との返答
急患さんが立て続いていた前日の診療合間を縫って、いつの間にかすべてを終わらせていたのです
あまりの驚きに、危うく臨時ボーナスを出したくなってしまいました(が、出しませんでした)。
もちろん他の病院の看護師さんたちも、よく働くのでしょうが、親の欲目といいますか、やっぱりうちの看護師さんたちはよく働くと思うのです。
少なくとも、私よりははるかに働いています。
うちのスーパー看護師さんたちのすごいところ 2
梱包がうまい
このホームページでフードを購入されたことのある方はご存知でしょうが、フードの通販にはおやつやお茶、野菜などのダンボールをリサイクルでフードを梱包し、発送しています。
この梱包作業は看護師さんたちがやってくれているのですが、まるでそのフードや牧草のためにあつらえたダンボールではないかと思うくらいの梱包技術です。
このホームページを始めたころは私がすべて一人で梱包しており、そのやり方を看護師さんたちに伝授したはずなのですが、明らかに私の梱包は乱雑で、不細工なものでした。
もう何年も梱包を私はやっていないのですが、今からやれといわれても、少なくとも彼女たちのようなきれいな梱包は出来ません。
リサイクルとはいえ、私が梱包していたころにフードを購入していた方がもしこの文章を読んでらっしゃるようでしたら、素直に謝ります。
「あんな梱包で発送して申し訳ありませんでした」
もし今後、あまりきれいでない梱包で商品が届くことがあったら、たぶんそれは私です。
うちのスーパー看護師さんたちのすごいところ 3
食べ物の分配は平等
開業当初から、お中元、お歳暮などのもらい物は平等に分配というのはうちの病院でのひとつのルールでした。
だいたいジャンケンかアミダクジで分配するというのが決まりで、スタッフが少なかったころはそれでよかったのですが、10人を超えてくるとジャンケンも決着がつかず、今はほとんどアミダクジで分配です。
ただスタッフが増えてくると、もらった物の数と人数に折り合いがつかないことがあり、人数よりもものが多いときは、たいがい院長権限が発動します(私が1個多くもらうなど)。
問題は人数よりも物が少ないときで、この場合「ハズレ」が発生します。
先日お歳暮で、高級なソーセージをいただきました。
富山県では結構有名なもので、ドイツのコンクールで金賞などを取ったという優れもの。
以前から、テレビなどで紹介されているのを見るたびに、
「あー、あれは一度食べてみたい」
と、そのチャンスを狙っていたものなのですが、そのソーセージがなんとお歳暮でやってきたのです。
まさに棚から牡丹餅!
わくわくしながら箱を開くと数が人数より1つ足りません。
『いやいや、これはさすがにないだろう。だって僕院長だもん。』
と思ってそっと冷蔵庫に箱を収めておくと、しばらくして看護師さんがアミダクジを作って私の前にあわられました。
「先生、アミダクジ選んでください」
『えー、やっぱり、俺もアミダに参加しなきゃもらえないのー?シード権は!?;x;』と思いながらも、
『まー、11分の10の確率で当たるわけだから、いくらなんでもハズレはないだろう』
と平静を装いながら、アミダクジに名前を書きました。
数分後、病院の奥できゃっきゃ、きゃっきゃと楽しそうにアミダクジの結果を調べるスーパー看護師たち
そして、そのとき歴史は動いた
「せんせー、ハズレです〜」
無常な宣告
『なんかしらんが、やっぱりー!?』
文章読みながらも、オチはわかっていたでしょうが、衝撃の結果
『僕院長なのにハズレなのー!?』
という心の叫びは誰にも届かず、平等にソーセージは分配されていったのでした。
みんな、あのソーセージはおいしかったかい?
・・・母さん、社会は厳しいとです。
お歳暮、お中元を贈ってくださる業者の方々。
もしこの文章を読んでおり、且つまた何かを送ってくださる機会があるようでしたら(って、こんなことホームページに書いていいのかな?)、数に気をつけてください。
必ず人数より多い数のものをお願いいたします。
さもないと、院長に回ってこない可能性があります。
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