私が大阪から富山県に来て、もうすぐ4年です。
右も左もわからない富山県で、知り合い一人いない土地での開業でしたが、ようやく他の病院の先生方にも認知してもらえるようになって来ました(多分)。
獣医師をしていて心からうれしいと思える瞬間は多々ありますが、その中に信頼を得るという喜びがあります。
患者さんからの信頼を得るというのは、獣医師冥利に尽きることです。
病院のスタッフから信頼を得るというのは、院長としてこれ以上の喜びはありません(・・・信頼を本当に得られているとしたら)。
そして他の動物病院から信頼を得るのは、動物病院としてこれほど誇らしいことはありません。
つながりがありそうで、意外と交流の少ない動物病院間で、信頼関係を気づくというのは、意外と難しいのです。
私が社交性に乏しかったり、お酒が飲めなかったり、ゴルフも釣りもできない出不精だったりというのもあるかもしれませんが、日ごろから忙しそうな他所の先生と親密になる機会というのは、実はまったく言っていいほどありません。
ところが、最近他の病院の先生方から、うさぎの患者さんが回されてくる機会が増えてきたのです。
獣医学雑誌にうさぎの連載を始めたおかげか、風の便りで伝わっているのか、年々病院からの紹介の患者さんが増えてきて、身の引き締まる思いとともに、やっぱり単純にうれしかったりします。
特に、まだお会いしたことも、お話をしたこともない先生からの依頼診療を受けると、軽く天狗になりかねないくらいうれしいのです。
主にうさぎの骨折などが多いのですが、こういうときの手術はいつも以上に気合が入ります(って、手術によってやる気にムラがあってはいけないのですが)。
お医者さんに頼られる医者って、ちょっと良くないです?
ブラックジャックみたい(注:ウサギ限定)
信頼は積み重ねるには長い長い時間がかかるのでしょうが、壊れるのは一瞬のもの。
せっかく育ったたくさんの信頼を失わないよう、地道に、地道に頑張っていきたいです。
患者さんの信頼を得られる獣医師、スタッフの信頼を得られる獣医師、他の先生が他の信頼を得られる獣医師。
欲張りかもしれませんが、全部育てていきたいと思ってしまうのです。
案外スタッフの信頼が一番難しかったりして。
先日大黒摩季を鼻歌まじりに歌いながらうろうろしていたら、看護師さんに「なつかしーですねー」と、しみじみ言われてしまいました。
マイ最新ヒットチャートなのに;;
田原俊彦の曲を歌っていたら、「物まね番組で見たことあります」って言われました。
さだまさしを歌っていたら「わかる曲にしてください」って言われました。
ブルーハーツ歌っていたら「別の曲にしてください」って怒られました。
もう、何の曲を歌って良いかわからないとです。
鼻歌に駄目だしをされる院長、32歳になりました。
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