3ヶ月に一度、締め切りに追われる月があります。
今回の締め切りは2月末日、またぎりぎりセーフという感じでした。
「締め切り」なんて書くと、まるで作家さんになったみたいで、なんだか少し浮かれてしまいますが、実際はそんな大そうなものではありません。
昨年の12月から、「VEC」というエキゾチックアニマル(ウサギなど犬、猫以外の動物)専門の獣医学雑誌で、「うさぎの病気の診断法」という連載をさせていただくことになりました。
獣医仕向け雑誌なので、一般の方の目にとまることはないでしょうが、創刊当初から購入していた雑誌でもあったので、この話が来たときは、胸踊る思いでした。
連載といっても5ページくらいの小連載だし、季刊号なんで3ヶ月かけてのんびり書けばいっかー、なんて考えていたら、大間違い。
これがなかなか大変です。
何を書こうかというテーマを自分の中で決めて、そのテーマに関わる写真を過去のファイルやパソコンの中から発掘し、獣医学書などの文献と比較しながら、文章の構成を考える。
という辺りまではあっという間にできるんですが、書き始めるのに時間がかかる。 まだまだ3ヶ月先、まだ2ヶ月先、あと一月先、えっもう来週締め切り!?
という感じで、毎日の忙しさにかまけて、気がつけばもう直前。
そして徹夜の数日が続く・・・みたいな。
いわゆる夏休みの宿題状態です。
来月発売予定の3月号の原稿はもう終わっているのですが、6月号の原稿締め切りが今月2月の末日だったので、ここ数日はもうてんやわんや、という感じです。
夏休みの宿題なんかもそうですが、なかなか計画通りに行かないですよね。
今日は大きな手術があって疲れたからとか、昨晩は急患が多くて寝る暇がなかったからとか、自分にいろいろ言い訳をして、先送り先送り。
じゃあ、この3ヶ月間、まったく暇な日がなかったのか?というと、そういうわけでもない。
人の心って弱いです(って、私だけ?)。
大体8000字くらいの原稿なので、3ヶ月毎日ちょっとずつ書いていれば、一日たったの90字も書けば十分なはず。
原稿用紙4行半、なぜできない!?(それが意外とできない)
でも結局、実際原稿を書きはじめるのは締め切り1,2週間前がいいところ。
構想10年なんて映画もありますが、構想だけ長くても、だめなようです。
結構大変だなーとか思いながらも、やめられないのは、やはり楽しいからなのかもしれません。
何かのテーマについて文章を構成し、わかりやすい文章を考える(考えた結果、修飾過剰の読みにくい文章になる)。
動物の病気が治るお手伝いをする、という応援団のような仕事とはまた違った、クリエイティブなお仕事です。
それに否が応でも、勉強をしなければいけなくなります。
どんなに診療が忙しくても、日々進歩していく獣医学を、追いかけ続けていく以上は、毎日の勉強は必要不可欠、あたりまえの責任。
あたりまえ、なんですが、これが意外と難しい。
20時に病院が終わって、22時くらいまでカルテを書いて、めし食って、風呂入って、寝よっかなーとか思ったら、急患さんの電話で病院に逆戻り。
3時に帰って、急患の診療をしたあとは、ちょっと気分が高揚してて、しばらくテレビ見て・・・(ここが余計なのか?)。
それでも、このような締め切りがあると、否が応でも勉強せざるを得なくなるのです。
私のような、意思の弱い人間には、これくらいの鞭入れが必要なのかもしれません。
どこまでネタが続くかわかりませんが、せっかく頂いたチャンスなので、できるとこまでやってみようと思います。
・・・また締め切りぎりぎりになると思いますが。
ちなみにこの「ひとりごと」が毎月月末なのも、同じ理由です。
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