もうあのころには戻れない・・・。
と最近よく思います。
4月に入り新スタッフが二人増え、合計4人の中所帯となりました。
先月までの狂ったような忙しさがうそのように楽になってしまいました。
人の力って、本当に偉大です。
来たばかりの獣医さんはまだもちろん新人で、診療ができるはずはありませんから、私が診察する量が減ったわけではないのですが、それでも4月からの楽さ加減は驚くほどです。
4月は狂犬病や、フィラリアの予防が始まる時期であり、病院としてはいきなり忙しくなる時期です。
実際来院数などは冬に比べると、とんでもない数になってきています。
でも、からだの疲労感がぜんぜん違うのです。
そしてうちのスーパー看護師さんの負担も非常に軽くなったようです。
3月末ごろは、もういっぱいいっぱいの様相を呈していたスーパー看護師さんは、今はこの世の春のように、軽やかな足取りで仕事をしております。
二人の新人スタッフはもちろんまだまだおぼつかない部分も多いですが、それを感じさせないだけの熱意と、頑張りを見せてくれます。
新人看護師さんはきめ細やかな心遣いのできる人で、病院の整理整頓などもとても行き届いています。
きっとスーパー看護師さん1号とはまた違った魅力の、すばらしいスーパー看護師2号と成長することでしょう。
(注:スーパー看護師が粗雑な性格で、整理整頓ができない人というわけではありません)
新人獣医さんも、何事にも一生懸命で、新しい知識、新しい技術を吸収しようという、姿勢が非常に好感がもたれます。
きっと良いスーパー獣医さんとなり、たくさんの動物と飼い主さんたちを幸せに導いてくれることでしょう。
新しいスタッフが増えるということは、一から様々なことを教えていかなければいけない分、もちろん手間や、苦労も増えるということですが、その苦労すら楽しく、やりがいを感じるのです。
それはスーパー看護師さんも同じようで、新しい看護師さんを一生懸命、楽しそうに教えています。
去年は看護師さんが一人増えただけでも、こんなに仕事の負担が減るものかと思ったものです。
もう二度と一人きりの病院には戻れないと、何度も思いました。
それが今年は、獣医師二人、看護師二人の四人体制。
あまりの楽さにに、もう一人きりの病院どころか、スーパー看護師さんとの二人病院にももう戻れそうもありません。
来年はまた、出来れば獣医さん一人、看護師さん一人をされに加えることになるでしょう。
人間、一度楽を覚えてしまうと、なかなか元には戻れないもの。
一人で掃除をし、一人で受付をし、一人で診察をして、一人で手術をする。
ほんの一年ちょっと前のことですが、もう二度とあのころの働き者の自分には戻れないでしょう。
せっかくできたゆとりですから、少しでも勉強をして、少しでもレベルアップができるのでは、と思います。
少しは休める日を作れるかもしれません。
時間がとれず、ずっとお受けできなかった、獣医学雑誌の原稿も、ようやく書き始めることができそうです。
・・・なんて、とらぬ狸のなんとやら。
そんな夢を見ながら、今日も夜中までカルテを書き続けるのでした。
とりあえず、スーパー看護師さんが過労で失踪する前に、スタッフが増えてよかった。
心からそう思います。
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