2003/4/28 今月は私にとって記念すべき月でした。
20代最後の月?
いえいえ違います。
とうとう待望のスタッフが来てくれたのです。
開業して早いものでもう半年、一人でどうにかやってきましたが、そろそろもう本当に一杯一杯。
仕事を補助してくれる看護士さんを切望していたのですが、ようやく見つけ、雇うことができるようになりました。
まだ20歳の若い看護士さんなのですが、これがまあ、働く働く。
若いってすばらしいというくらい、よく働いてくれます。
病院に来てくれるようになってまだ一月も経たないくらいですが、1日1日めきめきと仕事を覚え、あっと言う間になくてはならない存在へと成長しました。
現在もひたすら成長を続け、体温の話を飼い主さんとしていると、いつの間にか体温計を診察台に置いていき、前回レントゲン検査のお話をしていた患者さんが来ると、こちらの指示よりも早く機械の調節を行う、という気配りの効きよう。
あまりの働き具合に、私がだんだんぐうたらになっていきそうな気すらします。
事実彼女が休日の日は、病院の中が荒れ果てていきます。
看護士さんが来てくれるまでは、一人で掃除をし、消毒をし、検査をし、診察をし、治療をし、会計をする、と我ながらよく働いていたのです。
一人での診察にもすっかり慣れ、1日15件から20件くらいの診察なら、苦痛なく診察できるようになっていました。
しかし人間慣れというのは恐ろしいもので、今は看護士さんが掃除や消毒、洗濯、検査、会計など様々な面でサポートしてくれるのが当たり前となってしまい、一人の日診察に、若干の不安を感じるくらいです。
ああ、明日看護士さんが休みだから1時間ほど早く病院に行かなきゃ、と前日から気が重くなるのです。
看護士さんが休みの日、明らかに病院の整理整頓を含めた美しさが、大きく落ちていることに気づいてしまいました。
毎日7時に病院に来て掃除、洗濯、消毒をするというのがずっと当たり前だったのに、いまはそれがひどく苦痛になってきてしまったのです。
「間抜けは仕方ないが、堕落はいけない」とどこかで誰かが言ってましたが、明らかに堕落ですね。
ただ、そのような点を堕落させていただく代わりに、診察や治療に専念できるようになったことも事実です。
今月に入り、フィラリアや狂犬病の予防が始まって、病院の中はさらにあわただしくなってきました。
おそらくこの後もだんだんハードな毎日になっていくのでしょう(そうでないと困ると言えば困るのですが)。
そんな中で少しでも、隠れた病気を見つけ、より良い治療方針を考え、適切な治療や手術を行っていく。
これは並大抵のことではないのでしょうが、看護士さんがフォローをしてくれれば、この理想に少しでも近づけるのでは、と思うのです。
看護士さんの存在とはかくも大きいものかと痛感します。
改めて、ああ看護士さんに来て貰ったと思うのです。
今月来て貰ってなかったら、いまごろ病院はどうなっていたのだろう、と。
今もこうして私がホームページの更新をしていても、自主的に一人黙々と働いております(それはそれで申し訳ないのですが)。
がんばれ看護士さん、負けるな看護士さん、患者さんと、飼い主さんと、私のために。
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