
先日長年続けてきた大きな仕事をようやく完了できました。
獣医師会の学会幹事というお仕事で、毎年行われる学会発表の審査などをする、大変責任の重いお仕事です。
44歳に最初にこの仕事を仰せつかってから続けてきた、どう考えても分不相応なお仕事です。
自分よりも年上で、自分よりも技術も知識もある先生方の学会発表を審査したり、座長をしたり…
荷が重い、荷が重いと思いながら気がつくと9年。
肩の荷がおりるとはまさにこのことで、学会終了後食べた塩ラーメンは信じられないくらいおいしかったです。
各県には獣医師会があり、地域ごとに年に1回学会を行い、1年間の間に培った技術や研究を発表する場があります。
富山県の場合中部地区学会に所属しており、石川、岐阜、福井、新潟、静岡、長野、愛知、名古屋(なぜか愛知と名古屋獣医師会が別)の獣医師会と合同で、学会を行うわけです(なんで山梨入ってないんだろう?関東?)。
毎年各県が主宰を持ち回りで、一昨年は新潟、昨年は愛知、今年はとうとう富山で開催という流れでした。
僕がこのお仕事を引き受けたのは、前回の富山学会が終わった直後でした。
まだ44歳の若造だった時に引き受けたお仕事なので、分不相応と思いながらも、ちょうど一巡して富山学会が終わるまではやり遂げようと、どうにか頑張ってきました。
日頃外科やうさぎなど、ついつい好きな分野の勉強ばかりやってしまうのですが、学会に行けば鳥の発表もあれば、カワウソの発表もある。ペット用ヤギの発表もあれば、整形外科の発表もあれば、癌、眼科、皮膚科、泌尿器科、果てはウイルスから、遺伝子疾患まで、小動物と名の付く発表はすべてその学会で行われます(ヤギ小動物じゃないだろう)。
発表される以上、審査もしなければいけないわけで、かといって全くの無学では評価のしようもない。
発表前になると付け焼刃ながらも、すべての発表に目を通し、下調べをし、その発表の目新しさ、有効性、文章の構成から、今後の発展性まである程度勉強する必要があります。
逃げちゃだめだ、逃げちゃだめだと思いながらの9年でした。
ただ、逆に言えばこの機会があったからこそ、日ごろあまり取り組まない分野の勉強をするきっかけにもなったわけで、得られた知識や経験は本当に何にも代えられない宝となりました。
今回その学会が富山県で行われることとなり、富山県獣医師会一同必死の形相で準備を行ってきました。
私よりもはるかに重責を担って、馬車馬のように駆けずり回った先生方もたくさんいらっしゃいます。
文化祭前日の楽しさ的なものを感じる間もなく、怒涛の数カ月でした。
日常の診療や生活に全く支障がなかったかというと、ボランティアで働くにはあまりに支障があった気がしますが、それもまた富山県獣医師会一同の思いです。
それが終わった。
終わりました。
無事終わってよかった。
おーわーっーたーよー!!
9年分の肩の荷がおりたのです。
毎年県外に出張に行くのも楽しかったし、いろんな勉強をするのも成長の機会でしたし、県外の先生方のお話を聞いて学んだことは数えきれないですし。
でも、肩の荷がおりた、というのがやはり一番の実感です。
来年にはこの仕事を若い先生に引き継いでもらって(もうそんなこという年になったの⁉)、ただの観客として学会に参加したいと思います。
あの日学会終わりの2次会をブッチして、食べた富山市「めん屋」の塩ラーメンの味を、僕は生涯忘れない気がする。
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