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アレス動物医療センター

正月=下痢

2025/1/9

 正月三が日といえば?
 そう下痢嘔吐のオンパレードですね。

 開業して21年くらいになりますが、もはや正月の風物詩ですが、正月三が日はうさぎの下痢、軟便と犬猫の下痢嘔吐が大挙して押し寄せます。
 近隣の病院がほとんど休みに入ってしまうというのもありますし、正月なんてよほどのことでもなければ動物病院なんか来ないでしょうから、しょうがないのかもしれませんがとにかく下痢と嘔吐の患者さんでいっぱいです。

 で大体よくあるパターンが、昨日親戚が集まっていて、おじさんがだし巻き卵を上げちゃっただの、リンゴを上げちゃっただの、ミカンを上げちゃっただの、スペアリブの骨を上げちゃっただの、その手の話ばかりです。
 あれはあげちゃダメなんですよ、これはあげちゃダメなんですよという下痢嘔吐の定番トークを朝からエンドレスで繰り返すのです。
 途中だんだんわけわかんなくなってきて、あれ?このシーンどこかで見たような…これがデジャブ?とかいう謎の既視感に見舞われたりします。
 これがまあ3日も続けば、そら正月が嫌いになってしまいますわ。
 めでたくもなんもねえ。
 同じトークして、同じ検査して、同じ治療して、同じ薬出して…
 そんな中罠のように、正月と関係なく下痢を繰り返す寄生虫持ちのうさぎさんなんかが来ると、誰か助けて〜と叫びたくなるのです。

【親戚が集まる部屋にペットを連れ込むな】そして【親戚の家にペットを連れてくな】です。
 日頃うさぎや犬のことなんか何も知らない、昼間っから酔っぱらったおっさんなんかにあなたのかわいいうさぎ(または犬、猫)を近づけてはいけません。
 悪意はないでしょうが、知識もないのです。
 
 飼い主さんの気づかないうちに上げちゃうこともあれば、「ちょっとくらいいいだろ?」とか言って平気で飼い主さんの大切なペットにおせち料理を上げようとしたりします。
 すき焼きのお肉をちゅうちゅう味がなくなるまで吸って、与えたりします(おぞましい!)。
 「おじさんやめてよ!」と言っても酔っぱらいは止まりません。

「ほんのちょっとだよ」とか
「うちの犬はよく食べてるけど大丈夫」とか
「昔飼ってたうさぎは何でも食べたけど10歳まで生きてた」とか平気で言ってきます。
 かといって親戚のおじさん、おじいちゃんとガチの喧嘩をするわけにもいかないでしょう。

 だから【会わせない】というのが一番安全なのです。
 かわいいかわいいあなたのうさぎさん(またはワンちゃん、ネコさん)を見せびらかしたい気持ちはわかります。
 でも悪意のない敵は何をしてくるかわかりません。

 おじいちゃんはだし巻き卵を持っているかもしれない。
 おじさんは焼き鳥を持っているかもしれない。
 4歳のお孫さんはハッピー〇ーンの粉まみれの手でにじり寄ってくるかもしれない。

 ケンカできない年上(あるいはめっちゃ年下)の親戚は予想外の事故を起こすので、くれぐれも注意が必要です。
 6歳児がうさぎを抱っこしていて、落として骨折。
 そんなことがあると親戚づきあいに一生の不和が生まれます。

#うさぎ #正月 #中毒


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