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アレス動物医療センター

うさぎの天気予報

2024/5/9

 毎日欠かさず週間天気予報を見ています。
 ここ15年くらいは朝晩欠かさず見ています。
 別にアウトドアな趣味を持ち合わせているわけではありません。
 たぶんうさぎ獣医師の職業病です。

 冬の間は食欲不振のうさぎさんも激減し、ややゆったりとした診療(犬猫は来るけれど)が続いていましたが、春になり食欲不振のうさぎやチンチラが大挙して押し寄せてくるようになりました。
 ちなみに5/6の富山県最高気温が28度、5/7の最高気温が17度(最低気温が13ど)。5/9の最高気温が16℃で、明日5/10の最高気温の予定は26度だそうです。
 そら体調崩すわぁという話になります。
 特に年配のうさぎさんは次々と急性うっ滞でやってきましたし、おそらく明日も来るでしょう。

 まあ事前に患者さんがたくさん来るだろうと思っていても、だからどうしたという話にはなるのですが、それでもついつい天気予報を見てしまいます。
 ただまあこういうときに気をつけないといけないのが『寒暖差が激しかったから、きっとみんな天候のせいだろう』とか変な思い込みを持っていると、その中に不正咬合の食欲不振や子宮癌の食欲不振が紛れ込んでいたりするわけで、天気予報は気にするけれどあまりそれに引っ張られすぎないようにも気をつけないといけません。

 逆に寒暖差もなく気温も安定しているのに、ポツンと一人だけ食欲不振のうさぎさんが来ると
『いやいやあなたの家だけ寒暖差が激しいってことはないよね』と、腕まくりをして診察室に飛び込まなければいけません。

 僕らの仕事で一番危険なのは「きっと寒暖差のせいに違いない」「きっと寒暖差は関係ないに違いない」という思い込みなので、あくまで参考程度ですが、それでも物言わぬ生き物の病名を探るうえで情報は少しでも多いに越したことはないと思っています。

 常連のうさぎの飼い主さんになると、そちらもやはり天気予報を常時チェックされていて
「多分この寒暖差なので、体調崩すだろうと予定を入れずにいたのですが、案の定体調崩しました」とやってきます。
 当然一生懸命温度管理はされているようなのですが、それでも高齢のうさぎさんになってくると飼い主さんの努力を越えて体調不良になる子はやっぱりいるのです。

 病院も常時エアコンは入っていますが、同じ設定温度でも「今日は肌寒いなぁ」という日もあれば「今日えらい暑いね」という日もあるわけで、もちろん万能ではないのだと思います(それでも必要ですが)。
 できるだけのベストはつくし、そのうえで「今週の土日は危ないかも」というちょっとした心構えがあると、より安心かもしれません。

 何しろ食欲不振の治療が24時間以内に開始できるかどうかが勝負になるうさぎさんですから。

 人間のいわゆる「天気痛」というものが本当にあるのかないのか、お医者さんによって意見が分かれるところらしいです。
 一日にどっと食欲不振のうさぎが来る日もあれば、誰も来ない日もある春と秋の診療を思うと、天気痛とは違うのかもしれませんが、うさぎは天候に体調が左右される生き物なのかもしれません。


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