先日エキゾチック動物学会が東京であり、今年最後になる予定の出張に行ってきました。
今回のテーマは【エキゾチックアニマルの眼科疾患】。
やはり新しいことを学ぶのは楽しいですし、わくわくします。
前回夏の大阪学会にも参加したんで、今回はこっそりお休みしてWEBで視聴しようかと思っていました(怒られる)。
ところがテーマが眼科。
しかもうさぎの眼科がメインテーマ!
そして講師が大阪の兄弟子さん!!
と、もう行かないわけにはいかない状況。
病院には迷惑をかけますが日曜日休ませてもらって、一路東京へ。
兄弟子さんは大阪で眼科専門病院を開業されています。
大阪での修業(勤務医)時代、散々お世話になり、僕に眼科の知識のイロハを教えてくれたのは兄弟子さんでした。
兄弟子さんはエキゾチックアニマルの先生ではなく、一般の先生なので病院で診ている患者さんの99%は犬猫らしいですが、うさぎの眼科知識も豊富で今回講師として招かれたようです。
ちなみに【うさぎの眼科】に関してはめちゃめちゃ詳しいですが、うさぎ自身のことはほとんど知らない先生なので、うさぎの食欲不振などで兄弟子さんの病院に行ってはいけません。
世の中広いようで狭く、特にこの業界はさらに狭いので、石蹴って当たれば知り合いの知り合いという世界ですから、エキゾチックアニマルという特殊な分野を歩いていても、こんなこともあるのですね。
兄弟子さんとお会いするのは僕の結婚式以来ですから、9年ぶりくらいになります。
相変わらず凛としたたたずまいで、お変わりなくかっこいい。
本当は僕よりもはるかに優れた整形外科の技術を持っているのに、それを完全に封印して眼科のみにまい進されている姿に憧れを抱かずにはいられません。
本人としては別に封印しているつもりはないでしょうし、そのあらゆる基礎技術が今の眼科の手術などに注ぎ込まれているのでしょう。
でも、やっぱり一つの道を探求し続けるスペシャリストはかっこいいです。
講演が終わった後、飲み屋で久しぶりにゆっくりお話ができました。
懐かしかったり、誇らしかったり、20年前の修業時代が思い出されたり、大変幸せな時間でした。
日帰りできたけど、帰らなくてよかった。
翌日朝一で富山帰って、仕事だったけど…
朝の10時から夕方18時近くまでの突貫講義でしたが、目からウロコ!学ぶべきことが多くてあっという間の8時間でした。
今にして思うと高校や大学の授業って、なんであんなに眠かったんでしょう。
知識を与えてもらえることが当たり前になってて、そのありがたみをまったく実感できてなかったのかもしれませんね。
もったいないことをしたなと思いますが、なかなか学生自分はそのありがたみが分からないのですよね。
今は仕事休んで、交通宿泊費欠けて、セミナー受講料も払って、それでようやく手にできるものが、学生自分は湯水のように享受することができていたのですから、なんと贅沢な日々だったのでしょう。
まあ今更ですが、新しいことを学ぶことの喜びを(遅まきながらも)知ることができただけでも良しとしましょう。
新しい知識を今の仕事に取り入れ、それで0.1%でも治る子や改善する子が増えるのであれば、大きな収穫なのだと思います。
この0.1%の学習を年に何回か積み重ね、それを何年も積み重ね、5年後、10年後、15年後にはきっと大きな差が生まれるのだと思います。
今助けてあげられずに見送ってしまった患者さんが、いつか助けられるようになる差が生まれるのだと思います。
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