なんだかんだと忙しさにかまけていたら、気がつくと4月末のコラムが5月中旬になってしまうという体たらく。
そんなにびっくりするほど忙しいの?と問われるとちょっと言葉に詰まるのですが、気がつくと5月です。
気がつくとと言えばなんですが、なんとこのホームページ(最近はサイトというのでしょうか)もスタートしてから丸20年。
びっくりですね。
時の流れは速い速い。
2000年の5月。
まだamazonの日本サイトが初めてできたばかりで、ネットショッピングもあまり活発ではなく、プレステ2が出てきて、桜坂がそこらじゅうで流れてて、山ちゃんだかし〇ごママだかが「おっはー」とか言っていたころの話です。
うさぎはペレットで飼うのが当たり前で、牧草中心の食生活の飼い主さんがほとんどいなかった時代です。
うさぎの毛球症にはパパイヤが効くと信じられ、乳酸菌製剤がうさぎに良いとか本気でみんな思っていて、私たち獣医師も下痢をしたうさぎにはヨーグルトを与えると良いよとか平気で言っていた時代です。
寄生虫で生後2か月を迎えることなく死んでいく子ウサギが山ほどいて、3歳になるとみんな不正咬合になり、6歳になると子宮癌でポコポコ死んでいったけど、それが子宮癌のせいだとすらわからなかった(私を含めて多くの獣医師が認識できていなかった)時代です。
そしてうさぎの平均寿命が信じられないくらい短かった時代です。
なんとなく趣味で始めたうさぎのホームページがまさか47を過ぎてまで続けているとは、いったい誰が予想していたでしょうか。
少なくとも私は思っていませんでした。
当時うさぎの平均寿命を延ばすためには一件一件診察していては間に合わない!
まず病気の検査より、治療より、手術より、何より正しい飼育方法の啓蒙活動だ!!
とかなんとも甘酸っぱいことを考えて始めたホームページでした。
いや若い!
若いというか青い。
だって27歳だったんだもーん。
まあ、このホームページにどれほどの効果や価値があったかはわかりませんが、このダラダラとした性格は幸いして(災いして?)早20年です。
趣味で始めたうさぎのホームページから、全国のエキゾチックアニマルの先生方とも仲良くなることができ、うさぎの患者さんが集まってくるようになり、たくさんの経験を積ませてもらい、気がつくとうさぎの本やDVDまで出版する始末。
父さん、母さん、18歳で石川県を出た時は、まさか息子がうさぎの獣医師になるとは思ってなかったでしょ?
少なくとも僕は思ってなかったです。
でもなかなか恵まれたホームページ人生なのではないでしょうか。
趣味に仕事が食われてしまった感はありますが、それでもこのホームページのおかげで知り合えたたくさんの大切な人たちがいるわけで、これはなかなか素晴らしいことだと思うのです。
たくさんのウサギの診察をさせてもらい、立派にうさぎアレルギーになり、時に呼吸困難になることもありますが、20年前うさぎのホームページを立ち上げようと思った当時の自分をほめてやりたいですね。
やるじゃない(中〇彬風に)。
まあ20年前に様に毎日更新とはいきません。
コラムが2週間以上遅れる始末です。
それでもどなたが来られているのか毎日1000人以上の方がのぞきに来てくださっているようですので(暇か?)、のんびりぼちぼち続けていこうと思うのです。
あと20年ほどこの仕事を続けるでしょうから、できればそれまでは続けていきたいと思います。
できれば退職までにもう一冊くらいうさぎの本も書きたいですね。
体を壊さない程度にぼちぼち働いて、ぼちぼちホームページ更新して、ぼちぼちお給料いただいて、ぼちぼち家族を大切にして
のんびり続けていきたいと思います。
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