先月末もうさぎの勉強会があり東京に二日間ほど出張してきました。
子供のころはずっと授業は眠くて退屈なものでしたが(親の心子知らず)、今は仕事を休んで勉強に行けることに、とてつもない幸せを感じます。
海外のエキゾチックペット専門の先生がひたすらうさぎの診療について話すという夢のセミナー。
しかもいつもの獣医エキゾチック動物学会ではなく、一般の獣医さん(犬猫メインの王道の先生方)向けに行われたスペシャルセミナー。
獣医エキゾチック動物学会が21日にあったばかりなので、本職(エキゾチック診療)の先生は誰もいないのかと思ったら、見知った顔が1人、2人、3人…6人と、「あんたも好きねぇ」といった感じ。
慣れない都会に行って、知った顔がないととても不安なので、一安心。
そしてセミナー開始。
5分ほどの休憩を2時間ごとに挟みながら6時間のセミナーが二日間。
全部うさぎの話!
楽しい!
ときどき眠いけど楽しい!(正直者)
何を聞いても新しい情報ばかり!ひたすら目からうろこが落ちまくり!!
とはなりません。
日進月歩の分野とはいえ、以前別のセミナーや勉強会、書籍などですでに見知った内容ももちろんあります。
ざっくりと90%くらいの内容は、もともと知っていた内容。
おお、なるほど!それは良いかも!!という新しい内容が5%。
あれ?そうかな?そうじゃない気もするんだけど…という内容が5%。
え?初めて知る内容がたったの5%なのに、仕事2日も休んで東京まで行く価値あるの?と思われるかもしれませんが、この5%が大事なのです。
5%新しい知識ができれば、今までわからなかった病気の診断ができ、今まで治せなかった病気の治療ができ、今まで手術の成功率が70%だったものが90%になるのかもしれないのです。
5%の積み重ねは、ぼんやり2,3年過ごすと大きな知識の遅れとなり、それは患者さんの命に係わる問題になりかねないのです。
たかが5%されど5%。
交通宿泊セミナー代合わせて10万円払う価値はあるのです。
…高いなぁ(地方のつらさですね)。
ただ今回のセミナーで少し驚いたのが、あれ?そうかな?と思った5%です。
今までは講師の先生がおっしゃったことに「なるほど、なるほど」とうなづくばかりでしたが、今回受けたセミナーは「あれ?そうかな?こうなんじゃないかな?」と疑問に思うことがあったのです。
これがはたして何なのか?
ある特定の分野だけは、その先生よりも自分のほうが経験が豊富なのか
ちょっとうさぎの診察をたくさんしているからと言って、私の中に「おごり」の気持ちが芽生え始めたのか
一般の獣医さん向けにわかりやすくかみ砕いた説明にしていて、そこのはしょられている部分が気になっただけのか
アメリカでのうさぎ事情と日本でのうさぎ事情で異なる部分があるのか
確かにセミナーの冒頭「アメリカでは5s以上のうさぎが多いのですが、日本ではもっと小型の2s〜5sくらいのうさぎが主流でしょう」と講師の先生がおっしゃってました。
『いや日本で5sのうさぎとかめったにいないから、ってかアメリカ5s以上が主流なの!?』とおそらくその会場にいたすべての日本人が心の中でつっこんだはずですが(少なくとも私はつっこみました)、やはりそこまで体格差があると、同じうさぎとはいえ、治療内容でも単純に当てはめられないこともあるのかもしれません。
あるいは私の中におごりの気持ちが芽生えてきているのかもしれません。
オリ〇ジのあ〇ちゃんだって言っています「天狗には自覚症状がない」と
知らず知らずのうちに専門医の先生の意見に違和感を感じるくらい、無自覚の天狗が生まれてきたのかもしれません。
これが成長なのかおごりなのかはともかく、自分がてっきり「そうだ」と思っていたことが、専門医の先生と意見が合わない部分があるのであれば、それはやはり精査する必要があります。
私の中での思い込み、見落としを発見するチャンスかもしれませんし、もしかしたらアメリカのうさぎとの違いに気づけるチャンスなのかもしれません。
そういう意味ではこの「あれ?そうかな?」という5%もとても価値ある5%だと思うのです。
そうすると新しい知識5%、新しい知識を得る可能性5%のあわせて10%もの大切な知識をゲットできたのです。
10万くらい安いもんじゃないですか
…いやまあ、高いっちゃあ高いんですけどね
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