開業して14年、当時29歳だった私もいつの間にか43歳です。
こわいですねー、おそろしいですねー。
当時はいくら寝ないで働いてもなんともなかったのが、最近は夜間救急診療を診た翌日の体が重い重い。
この14年の月日の中で劣化したのは私だけではなく、開業当時最新と言われていいた医療器具もだんだん劣化していくのです。
劣化とはちょっと違うか。
日進月歩の分野ですから、14年もすれば、医療機器のスペックはドーンと上がっているのです。
ファミコン出てマ○オで喜んでいた時代から、14年も経てばファイナル○ァンタジー7になって、当たり前のように3Dのキャラがグイングイン動いてたりするわけです。
今のゲームに慣れちゃってる子どもたちに、初代バーチャ○ファイターのポリゴン3Dなんか見せたら、まじか!?と狼狽えることうけあいです。
まあ、ゲームはともかく、医療機器も10年も経てば相当昨日も変わっているのです。
そこで、そろそろアカンよねということで世代交代が迫られたのがエコーです。
超音波画像診断装置。
うちの病院も開業2年目に買ったエコーがいつのまにか時代遅れのファミコンになってしまっていたのです。
医療機器やのおっちゃんと、そろそろかね、まだいけるかね、いや流石にもう無理なんじゃね、とか言いながら、だましだまし13年も使ってきましたが、まあ流石に限界。
この度新しいエコーを飼うことになりました。
最新型カラードップラーエコー
お値段なんと うん百万円!!
わかりやすく言うと17000ガンプラくらい(わかりにくい)
マジで!?
そんな金があるなら俺(私)にくれ!!と私を含めた全スタッフが思っているに違いない。
でもまあ、必要なんですよ。
17000ガンプラも稼いでくれるとは思えないですが、それで助かる命があるんです。
今まで見つけてあげられなかった病気を見つけてあげられる、かもしれないのです。
先日デモ機を1週間借りてみたのですが、まあ画像が綺麗。
まさにファ○コンとプ○ステ。
ぜんぜん違う。
そりゃガンプラが17000個も買えるはずだわ
そうは言っても13年使ってきたエコーだって、かなり頑張ってくれたんです。
たくさんの犬や猫やウサギやフェレットの病気を見つけてくれたんです。
今のエコーと比べるとフ○ミコン並みかもしれませんが、それでも7000ガンプラくらいはしたんです(しつこい)。
壊れてもいないのに交換するのは申し訳ない気持ちでいっぱいが、やはり命には変えられないですね。
…にしてもまあ、お金がかかりますねー。
人間の開業医の先生でしたら、内科は内科の医療器具だけ、外科は外科の医療器具だけ、眼科は眼科の医療器具だけ買い揃えればよいのでしょうが、動物病院は何でもかんでも必要なわけです。
それこそ血液検査の機械、エコー、レントゲン、内視鏡、整形外科器具、CTスキャナ、耳鏡、眼圧測定器、スリットランプ、超音波スケーラー…大した規模でもないくせに、医療器具だけは総合病院みたいなことになってしまいます。
そりゃ、どんなに体を酷使して働いても、給料は増えんわな−とか思うのです。
ちなみに私の給料はもう10年近く変わってない気がします(院長にはボーナスもないし;x;)。
働けど働けど・・・ってやつです。
嫁さんにたっかい指輪の一つでも買ってあげたいとこですけどねー。
それが無理でも5日間ほど休みをとって、海外でも連れて行ってあげたいですけどね−
休み少ないわ、帰り遅いわ、夜中急患で出て行くわ、家でも仕事してるわ、その割に給料少ないわ、オタクだわ…
勘弁して下さい。
仕事がアホみたいに好きな、ヤクザな家業の旦那のもとに嫁いだのが、運の尽きなのです。
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