「出来るか?」と問われたら、とりあえず「出来ます」と答えなさい。そのあと急いで手段を探しなさい。
という言葉はかの有名なテディベアの言葉です。
んなわけない。
嘘です。
アメリカの大統領セオドア・ルーズヴェルトの言葉です。
ちなみにこの人のニックネームが「テディ」で、この人の小熊とのエピソードがテディベアの名前の由来になったそうです(豆知識)。
まあ、いかにもアメリカンな感じの名言ですが(偏見)、私はこの言葉が結構好きで、できるだけ実践しようと日頃から心がけています。
さすがにできない手術はできないといいますが、基本仕事を振っていただけば、断らないというのが信条です。
先日動臨研のセミナー講師の依頼をいただきました。
動臨研とは「動物臨床医学年次大会」という年に一回開かれる獣医師の巨大な学会(勉強会?)です。
秋に大阪国際会議場というところで、3日間かけて外科、内科、皮膚科、腫瘍化など様々な分野のセミナーが同時に開催され、入場料を払うと、どの分野のセミナーでも好きに選んで受けることが出来るというフジ○ックの獣医学会版のようなものです(だいぶ違うか、まあいっか)。
いつもはセミナーを受けに行く立場なのですが、今回は講師ということで、偉そうに獣医さん相手に講釈をたれる立場です。
こわいですねー、おそろしいですねー。
ちなみに指定されたお題も決まってます
「ベーシックセミナー 基礎から学べるエキゾチックペットの眼疾患」
お話を頂いて、正直ちょっと不安もありました。
謙遜でなく、ほんとに自分にそのような大役が務まるのかいな?と
患者さん相手のいつもの診療トークではなく、プロの獣医さんたち相手に離せるほど、自分は大層な話ができるのだろうかと。
ただ、とりあえず「出来ます」と言ってみました。
別に時間が経って、自信が持てたわけではありません。
今も大丈夫かいな、という気持ちは変わりません。
でも、どこかの誰かが、私の地味な仕事を見ていてくれたのかもしれません。
「あいつにやらせてみよう」と清水の舞台から飛び降りてくれたのかもしれません。
ならばそれに応えたいじゃないですか。
期待以上のものを見せてやりたいじゃないですか(結果、どうなるかは知らんが)。
それに良い勉強の機会でもあります。
日頃から毎日何時間も勉強しているべきなのでしょうが、ぐーたらな私はなかなかそうもいきません。
診療したり、はにわ(犬)の散歩行ったり、しげる(猫)にひっかかれたり、漫画読んだり、風呂入ったり、真田○みたり、フラ○ャイルみたり、9○.9みたり、グッ○パートナーみたり…(もうちょっと勉強しろ)。
何かと雑事で忙しい身ですので、何かこういう締め切りのある「やらなければいけない仕事」があったほうが、良いのです。
きっと今から秋まで、必死に眼の勉強をするでしょう。
そしてそれはきっと、獣医師にとっての一生の財産になるのです(たぶん)。
だからとりあえず「出来ます」と言ってみました。
そして今から必死に手段を探します。
このひとりごと動臨研の主催の人読んだらまずいかな。
不安にならなくて大丈夫ですよ。
だって「出来ます」から。
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