最近のうさぎの飼い主さんは、かなりレベルアップしている気がします。
別にひとりごとが遅れたから、ヨイショしているわけではありません。
ちなみに消費税変更のコンピューター処理などが忙しくて、ひとりごとがかけなかったとか、そういうちゃんとした理由があるわけではなく、単にぼんやりしていたら今日になってました。
春ですねー
よく眠れる^^
とまあ、グダングダンの前振りはともかく、最近とみに感じるんですよ、うさぎの飼い主さんのレベルアップを。
開業して12年目になりますが、以前はうさぎの餌といえばとにかくペレットで、ペレット無制限(なくなるたびに継ぎ足す)という飼い方をしている人がザラでした。
牧草を与えなければいけないことを知らない人もずいぶん多かったと思います。
おやつもバンバン与えてました。
ニンジンなどの炭水化物の多い野菜もゴロンゴロンケージの中に入ってました。
ペットショップに行っても、ペレットも主成分はアルファルファのペレットばかりでしたし、繊維質が13%以下とかいうとんでもペレットも珍しくなかったです。
それがまあなんということでしょう〜(声:加藤み○りさん)。
みなさん当たり前のように牧草を買い、国産品のペレットもかなり質が向上し、おやつも控えめに(なってない人もまだいますが)しなければいけない意識があり・・・
もちろんペットショップさんの飼育指導や商品ラインナップの充実もあるとは思いますが、ずいぶん変わったなと思います。
特に思うのが、不正咬合の治療件数が10年前に比べ、劇的に減ったということです。
開業当時、うさぎの診療は一日5件程度でしたが、今は10〜20件位に増えています(まあ11年も病院をやってれば、当たり前ですが)。
ですから、避妊手術の件数や、子宮癌の手術、乳癌の手術などの件数は昔に比べてずいぶん増えてきました。
患者さんの分母が増えれば、これらの手術の件数が増えるのは当たり前なのですが、不正咬合に関しては、明らかに減っているのです。
10年前はそれこそ週に1人か2人は不正咬合の処置で全身麻酔をかけていたと思います。
ひどい時だと、1日2,3人ということもザラでした。
それが今は、月に2,3人程度なのです。
これは1月あたりのうさぎさんの来院数を考えると、どう考えても減っています。
ここ数年ずっと思っていたことなので、おそらく偶然ではなく、きっとこれは不正咬合になるうさぎさんが減っているのだと思うのです。
そしてそれはきっと、飼い主さんの努力の賜物ではないでしょうか。
もちろん先天的な不正咬合もありますから、0になることはないかもしれませんが、すべてのうさぎの飼い主さんが、みな牧草の重要性を知り、ペレットをきちんと制限して(与えすぎず)、おやつを与えすぎなければ(与えなくてもいいですが)、もっともっと不正咬合のこが減るのではないでしょうか。
大人になってから、牧草を教えるのは難しいので、とにかく成長期の食事管理が重要です。
最初の半年くらいが勝負ですから、いきなり飼って、それから飼い方を勉強するのではなく、やはりきちんと飼育書を読んで、ある程度予備知識をつけてから、飼ってあげるのが良いと思います。
お家で人間の赤ちゃんが生まれるときに、お父さんやお母さんが、一生懸命育児書を読んでから、出産に備えるように、うさぎさんをおうちに迎えるときにも、そうあって欲しいですね。
もしかしたら全国的に不正咬合が減ってきているのなら、うさぎの平均寿命って10年前よりも伸びているのではないでしょうか。
これでもし、うさぎの避妊手術も犬、猫同様に1歳未満で行うのが当たり前になり、子宮癌や乳癌になるうさぎさんが激減すれば、もっともっと平均寿命が伸びるのではないでしょうか。
生後2ヶ月まで離乳させず、きっちり授乳してから、店頭に並ぶようになったら、仔うさぎの突然死も激減するかもしれません。
うさぎの平均寿命10歳もけして夢ではないのかも!?
みんながみんな、10歳、12歳まで生きる時代が来たら、もう待合室で犬や、猫にでかい顔はさせませんよ
・・・まあ寿命に関わらず、結構でかい顔して待合室でスタンピングしながら待ってるうさぎさん、意外と多いですが
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