本文へスキップ

あなたがウサギに出来ることは 獣医師による うさぎ専門情報サイトです。

MAIL alles@usagi.cn

アレス動物医療センター

両手の勲章

 手荒れがひどいシーズンです。
 皆さんは大丈夫ですか?
 私はもうぼろぼろです。

 いやまあ年中無休で手は荒れているのですが、冬場は特にひどくなりますね。
 これはもう職業病なのかもしれませんが、朝から晩まで診察しては手を洗い、診察しては手を洗い、入院室のウサギ撫でては手を洗い、手術をしては手を洗い、入院室の猫を撫でては手を洗い…
 もうボロボロ。

 時に噛まれ、時に引っかかれ、さらにボロボロ。

 何年か前に、診療が終わったあと飼い主さんから電話があって、
「先生の手の病気って、犬にはうつらないものですか?」
 とか言われたことがあるくらいです。
 チョー傷つくんですけど、乙女心が(この春40歳になります)。

 スタッフ一同見渡しても、私ほどあかぎれ、ヒビ割れが出てる子はいないので、私の肌の弱さももちろんあるのでしょうが、ほんとに年中無休でひび割れてます。
 年々ひどくなってる気がしますねぇ。
 夏でも平気でひび割れてるので、今年は夏でもひび割れ出るんだァとか思っていたら、冬は更に激しくなってきてしまいました。

 ニベ○に馬油、ヒアルロン酸、防水絆創膏に、外科用接着剤、皮膚科のお薬と色々試してみましたが、なかなか…
 結局3周くらい回って今はアトリ○クス。
 ○ベア、○トリックスの年間使用量、日本ランキングでかなり上位に行くのではないでしょうか(使いすぎなのか?)。
 
 CT導入して24時間フルエアコンになってからはもう、乾燥が半端ない。
 手袋をして診察をしてみたこともあるのですが、触診の微妙な差がよくわからない(きがする)。

 猫のアレルギーは出るは、うさぎのアレルギーは出るは、肌は弱いは、どう考えてもこの職業向いてないんじゃないの?という気もするのですが、こればっかりはやめられません。
 だって好きなんだもーん(この春40歳になります)。

 そもそも入院患者さんをなでに行ったりしなければ、もうちょっとマシなんじゃないの?という気がするんですが、これもなかなかやめられない。
 ちょっと遊んでいけよ−ってな顔で、アピールしてくる子がいるともう、撫でては手を洗い、撫でては手を洗いの繰り返し。
 手はもう荒れる荒れる(バカ)。

 ただまあ、これもちょっとした仕事の勲章かなぁと思うのです。

 たくさんある手の傷やひび割れは、たくさん動物を触ってきた証であり、前線で戦い続けてきたという勲章ではないかと・・・
 ちょーポジティブシンキング!!

 そもそも人手不足もいいとこですから、院長様ですなんて体で、デスクにふんぞり返って、いられるような身分でもないですけどね。
 
 それに私の2倍は他の獣医師が動いてますし、私の3倍は看護師が動いてます。
 赤い服とツノ着けたいくらい看護師さんたちは素早く、縦横無尽に動いてます。
 よく働くなぁと感心してよく見ています(人事)。
 
 病院内で一番動いてないのに、病院内で一番手が荒れるのは、勲章とか証とかではなく、やっぱり単に肌が弱いだけなのかもしれませんね。



アレス動物医療センター

〒933-0813
富山県高岡市下伏間江371

TEL 0766-25-2586
FAX 0766-25-2584