「初めて動いている先生を見た」と書くと、日ごろ私がどれだけ動かないんだという話になってしまいますが、パンダやナマケモノと違って、ぼちぼち動いています(まあ家からはあまり出ないですが)。
これは何かというと、今月初めに地元のケーブルテレビニュースでお呼ばれして、熱中症に関して喋らせてもらったのですが、それに関するフェイスブック上でのコメントです。
病院に来られている患者さんではなく、サイト上での私しか見たことがないという意味だと思うのですが、なるほど確かにこのホームページのおかげで、私のことを結構知っているけど、実物を見たことがないという人が結構多いのかもと思いました。
でもそれはそれですごいことですよね。
あったことはないけど、自分のことを知ってくれている人が日本中にいるわけですから、ちょっと感慨深いものがあります。
ケーブルテレビとはいえ、これがかなり緊張しています。
もうガッチガチです。
ただ言い訳をさせていただくと(聞きたくない?いや言わせて)、これある程度原稿が決まっているんです。
まあ、しゃべっている最中の私の目線を見れば、言わずもがなですが、事前にどんなお話をするか決めて、尺に収まるように、あるいは動物のことを詳しくない人が聞いてもわかりやすいように手直しされているわけです。
日頃の患者さんに対するトーク(インフォームドコンセント)には自分なりのリズムというか、流れがあって、これをまず言って、次にこれを言って、その後この話につなげて、ここで過去の例を挙げて、最後にオチ、締めという感じです。
もうずっとしゃべり続けていることですから、条件反射のように口から流れでてくるわけです。
ところがこれが、順番が変わったり、いつも入れる部分を抜いたりした途端にもうわちゃくちゃ。
更に若干言葉の制限があって、例えば日頃診療で使っている言葉「ワンちゃん」「猫さん」「飼い主さん(または飼い主様)」という言葉は、「犬」「猫」「飼い主」と表現してください、とかいう話になると、つい口から出そうになるのをとどまると「あれ、なんのはなししてたっけ?」と頭が真っ白になってしまいます。
もういっそアドリブでやらせてほしい(で無駄な部分はカットしてもらって)とか思うのですが、まあスタッフの方からすると、全くのド素人にいきなり完全アドリブの撮影なんて怖い事この上ない(あるいはテープが大量に無駄になりかねない)でしょうから、そういうわけにも行かないのでしょう。
まあ、ほんとにぶっつけ本番で、アドリブでやっちゃったら、もっとひどいことになるのかもしれませんし。
撮影前日、頑張って原稿を覚えよう。
どうせいつもしゃべっていることがちょっと順番なり表現なりが変わっているだけだから、1時間もあれば大丈夫だろう。
とか思っていたら、救急手術が入って、タイムアウト。
当日、移動の車中でブツブツ暗記しながら運転していたのですが、全然頭に入らない。
うおー、やべー。
このままどこかに言ってしまいたいとか思いながらスタジオに向かっていざ本番。
で、あんな感じです。
ガッチガチやで!ガッチガチやで!!って感じです。
目線が・・・いや、もう見るまい。
キニシナイキニシナイ。
でもまあ、私の醜態はともかく、うさぎさんを含め、毎年大量の熱中症の患者さんが来るわけで、中には命を落とす子もいるわけです。
ああいう啓蒙活動も、やっぱり大事なお仕事なわけで、出不精、人見知りのくせに、「これも仕事、これも仕事」と呪文を唱えながら、頑張らなければいけないのですね。
うーん院長先生も大変っ!
まあ、興味のある方がいらっしゃるかどうかわかりませんが、もし動いている私に興味が有る方は一度ご覧になって下さい。
動画が配信されております。
犬の熱中症のトークではありますが、うさぎさんも全く同様のことが言えると思います。
ただ、私に対する何らかの誤った美的誤解をもってらっしゃる方は、減滅しないために見ないほうがよろしいかと思います。
あー このような動画をわざわざ宣伝するなんて、僕ってMかしらん。
・・・いや、これも仕事、これも仕事。
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