娘帰国。
といっても本当の娘ではないです。
なにしろ嫁さんすらいないのですから。
娘とは、昨年うちの病院を卒業し神奈川県の実家に帰っていた弟子4号のことです。
富山の舟橋村というところで開業している彼氏さんととうとう籍を入れ、神奈川から富山県に戻ってきたのです。
本人は神奈川県出身ですから、帰国という気持ちはないでしょうが、私としては「帰ってきた!!」という気持ちなのです。
先日彼氏さん(今はもう旦那さん)とあいさつに来てくれました。
卒業してまだ1年たっていないのですが、もうちょっと懐かしく感じてしまい、思わず涙腺が緩んでしまう、もう過ぐ39歳。
旦那さんにお会いしたのは今回が2度目だったと思うのですが(どこかの会場であってたらごめんなさい)、すらっと背が高く、スーツ姿をびしっときめ、これからの明るい未来を想像させるようなエネルギーに満ち溢れてました。
本当なら
「うちの娘はやらん!!」とか
「君にお父さんと呼ばれる筋合いはない(注意:そもそもお父さんではない)」とか一喝してやりたかったのですが、この人ならきっと弟子4号を幸せにしてくれると思い、笑顔で見送りました。
まだ開業して1年半くらいですので、今が一番大変な時だと思います。
でも3人寄れば文殊の知恵(二人ですが)。
別々の動物病院で修業した二人は、きっとお互いの知恵と技術を駆使して、たくさんの患者さんを助けることでしょう。
1+1=2ではなく3
みたいな化学反応が起きてくれるのではないかと思っています。
実家のお父さんにとっては娘さんが富山に来て、さぞかしさみしい思いをされているのではないかと思うのですが、正直私としては、いつでも手助けに走れる距離に戻ってきてくれたのはありがたいです。
以前のひとりごとで、呼ばれりゃ神奈川だろうが、どこだろうが駆け付けると書きましたが(そして全く呼ばれませんでしたが)、
舟橋村なら1時間も車を飛ばせばいけるのではないでしょうか(舟橋村がどの辺にあるのか引きこもり獣医の私としては、ちょっと未知の世界なのですが)。
とはいえ、どちらも責任感強く、我慢強そうな二人、何でも切り開いていけちゃいそうですので、なかなか呼ばれる機会がないのかもしれません。
それでも、たまに頼るのも親孝行と思って、ときには助けを求めてほしいものです。
そうすれば、こちらが困った時にも頼りやすいですしね(そっちが目的だったりして)。
開業して今年で10年目。
毎日毎日朝から晩までずっといると、獣医師に限らず看護師もですが、もはや娘や息子のような感覚が生まれてきます。
嫁に行き、あるいは嫁をもらい、子をもうけ、そのつど一喜一憂し、なんだかお父さんや、場合によってはおじいちゃんの気持を味わうことが多くなってきました。
ちなみに弟子1号には二人目の子供さんが昨日生まれました。
38歳にして、(擬似)孫3人…このペースでいくと、将来のお年玉シーズンがえらいことになってしまいそうです。
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