この仕事を始めて十数年、私はいま大きなピンチを迎えています。
不況?嫁不足?大病?
いえいえ違います。
うさぎの毛のアレルギーが出てきたのです。
最近来院された方はご覧になったかもしれませんが、おおむねマスクをしております。
ただでさえ滑舌が悪いのに、マスクなどしてお聞き苦しいことこの上ないと思うのですが、風邪でもインフルエンザでもありません。
情けないことに喘息が出るのです。
もともとアレルギーもちで、ハウスダスト、ハウスダストマイトはだめだったのですが、数年前から一部の猫さんもダメになり(特にノミやダニがついている子はドンときます)、とうとう恐れていたうさぎのアレルギーまで…。
現在安全に診察できる動物…犬。
犬だけ。
せまっ!
守備範囲せまっ!!
うさぎの獣医師なのに!?(いや、うさぎの獣医師ってわけではないんですが)
まぁ、すべてのうさぎさんがダメなわけではないのですが、最近は念のためマスクをして診察することが多いのです。
猫のアレルギーが出始めたあたりから、いつかこのような日が来るのでは、という秘かな危機感はあったのですが、とうとう実現してしまいました。
でも、悪いことばかりじゃないんです。
良いこと1
ずっとマスクをしているので、風邪やインフルエンザにかかりにくいぞ!!
良いこと2
このノミ、ダニセンサーで、飼い主さんが気付いていないノミやダニだって、がっちりキャッチ!!
良いこと3
マメに掃除機をかけるお買い得な男になったぞ!!
良いこと4
・・・そんなとこですかね?
うちの優秀な獣医師たちが、おおむねの診察をやってくれますし、マスクをしていれば滅多なことはないので、さほど仕事が困るわけではないのですが・・・
将来の夢:動物たちに囲まれての幸せな老後が・・・;x;
そもそも、自分のペットにできる限りを尽くして長生きさせよう!というコンセプトで目指した獣医師なのにぃ!
神様が「病院に来る患者さんたちを愛しなさい」と言ってるのかもしれませんね。
でも一度でいいから、昼寝してたら、ウサギに髪の毛かじられた、とか
寒い夜寝ていたら、猫が布団に入ってきた、とか
そういうやつをやってみたかった…
これは単なる思い込みかもしれませんが、なぜかかわいい子に限って、アレルギーが出る気がします(被害妄想)。
やめとけばいいのに、今日も今日とて、マスクをし、軽く息を止めながら、入院中のかわいい猫を撫でに行って、その風体のあやしさから「フー」とか「シャー」とか言われるのでした。
神様がいるのかどうかは知りませんが、もしいるんだとしたら、富山を管轄してる神様はずいぶん厳しいです。
ああ、思う存分、動物に囲まれて惰眠をむさぼりたい(先日雑誌の締め切りだったので、重度の睡眠不足です)。
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