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アレス動物医療センター

体力勝負


 体力勝負なお仕事なのです。

 と言っても、もっと体力たくさん必要なお仕事もたくさんあるのでしょうが、私的には結構体力勝負なお仕事なのです。

 長丁場の手術になると5〜6時間無休で立ちっぱなしですし、夜中に呼び出されてくることも珍しくありません。

 筋力いらないかもしれないけど、体力は重要な商売です。

 とはいえ、年々ほっておくと衰え続けるこの体力、しかも運動大嫌いの、インドアーズな私にとっては、正直運動は苦痛以外の何物でもなく、うちのスーパー獣医師2号のように、筋力アップのためのジムトレーニングを週5日間行っても物足りないという、若干私から見ると「Mなんじゃないの?」という人は雲の上の人です。

 しかし、このままたるみきっていくわけにはいきません。

 体力が衰えて、仕事に支障が出てはいかん!と心にきめ、ジム通いを始めたのですが、残念ながらジムは今年から21時半には終了という短縮化で、とうとう病院が終わったあとには行けなくなってしまいました。

 しょうがなく、エアバイクを購入して、一人さびしくアパートでこぎ続けること半年、そんな私にとうとう新たな運動が見つかったのです。

 それは「HIP HOP ABS」!!

 ・・・ちなみに今回動物病院とは全く関係ない、本当にどうでもいい(というかしょうもない)話なので、読み飛ばしていただいて結構です。

 ご存知でしょうか、ショーン・Tとかいう、腹筋が仮面ライダーのようなお兄さんが、軽快なヒップホップダンスにのって踊りまくっているDVD(コンビニとかでよく売ってます)。

 いわく、ヒップホップダンスに合わせて腹筋をメインに痩せようという、ほんまかいなというDVDです。

 これを看護師さんに教えてもらい、ビリーズブートキャンプには入隊すらしなかった私が、さっそくこれをゲットして、自宅で初めて見ました。

 …苦行です。

 3枚組のDVDで、1枚目をどうにかクリアーし、俺って意外とヒップホップの才能があるんでない!?とか甘いことを考えながら2枚目に突入した途端に・・・。
 
 全身汗だく。
 滴る汗で目が開けてられないほど、全身汗だく。
 翌日には全身に筋肉痛が。

 診療で動くのすらつらいほどの筋肉痛が。
 体力が落ちて仕事に支障をきたさないよう始めたHIP HOP ABSは、いま明らかに仕事に支障をきたしています。

 とはいえ、これがなかなか楽しいのです。
 
 ただ黙々とストイックに自転車こいでるのは、やっぱり飽きちゃうのですが、ショーン・Tと一緒に踊っていると30分などあっという間。

 しかも気が緩みかけたころにショーン・Tは「腹筋には力を入れたままだ!」と叱咤激励(ここで腹筋を引き締め治す)。

 ダンスの途中には「たくさん汗をかいたから水分をしっかりとれよ」と優しくサポート(これに合わせてスポーツ飲料水をがぶ飲み)。

 ダンス終了に「また明日会おう!」と再会を誓う(これを聞くと、明日もやらなきゃと変な義務感がわく)。

 なんだかんだともう2カ月続けてます。

 ・・・自分で言うのもなんですが、意外と続いている。
 
 意外と私にあってるこの運動。

 DVD1枚目はもう楽勝。
 DVD2枚目もどうにかクリアーし、
 DVD3枚目にそろそろチャレンジしようかどうしようか悩み中。

 俺ってひょっとして、前世はヒップホップな魂を持った民族?
 
 とか思いながら、食器棚のガラスに映った自分を見て、わが目を疑うのです・・・

 何か違う。

 どこか違う。

 魂はヒップホップだが、しょせん体は純日本人。

 どう見ても、変なおじさんの「アイーン」か、ゆ〜とぴあの「よろしくネ!」にしか見えない自分のけったいな動きに愕然としたのです。

 ま、多少(?)動きは間違っているにせよ、運動になればよいわけで、当面の目標「60歳くらいまで前線で戦う」という体力を養うために、日夜クネクネしているわけです。

 昔シーマンとかいうプレステのゲーム(顔がおっさんで体が魚のシーマンに話しかけるという、やればやるほど孤独になる不思議なゲーム)をやってるときに、「この姿だけはたとえ両親でも見せてはいけない」と思ったものですが、HIP HOP ABSはそれ以上に、人には見られてはいけないものと固く心に誓うのでした。  


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