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アレス動物医療センター

自分不器用ですから


 不器用と言うのは手先の器用さではなく、人間的に、と言うことです。
 って、書いとかないと、手術を受けに来る患者さんが不安になっちゃいますね。

 本人的にはうさぎの動物病院ではなく、外科手術を得意としているつもりのうちの病院なのですが、開業してとうとう6年たち、少しずつですが依頼手術を受ける機会が増えてきました。

 現在うちの病院に外科手術などを依頼してくださる病院は富山県内で10件で、本当に助かっております。

 依頼の多くは椎間板ヘルニアや骨折の手術などですが、とても勉強になり、またスタッフにさまざまな手術を見せてあげられると言う意味でも、基本的には来るもの拒まず、依頼されれば、できない手術以外は休日を返上してでも片っ端からお受けしています(できないものはできませんと、お断りしてますが)。

 10月は手術が合計37件あり、このうち避妊去勢手術などを除いた、大掛かりな外科手術が8件。
 この中で他院からの依頼手術が5件ですから、この依頼手術があるとないとでは、大違いなのです。

 一番最近に紹介してくださるようになった病院は、実は今までまったく交流のなかった病院で、お名前は聞いたことがあったのですが、二つ隣の市ですし、まったく面識はなかったのです。

 それが8月末の獣医学会でそちらの先生とはじめてお会いし、いろいろな手術を依頼してくださるようになりました。

 出不精で、人見知りも激しく、インドアキングを自称している私は、今まで獣医師会関係の会議などもあまり参加しておらず、他市の病院の先生方と交流を持ったのは、恥ずかしながらその学会が初めてでした(6年も富山にいて)。

 学会でたくさんの先生方に「いつもお世話になってます」(たぶん夜間救急のことだと思うのですが)、と挨拶に来ていただき、どう考えても若輩の私のほうからご挨拶に回らなければいけないのに(そこが、駄目なとこですね)、ただただ恐縮するばかりでした。

 それでも地道に夜間救急を続けていて良かったなという感激も大きく、学会発表は大変だったけど、たまにはこういう場にも出なきゃいけないんだなーと改めて痛感しました。

 一応院長と言う役職をやっている以上、ほんとはこういう外交的なこともきちんとやってかなきゃいけないんですが、どうにも恥ずかしがり屋さん(注意:35歳のおっさん)で、駄目駄目ですね。

 修行時代、師匠が外科の手術器具を片手に、他院の依頼手術に出向き、ブラックジャックよろしく華麗な手術を披露していたのが、やはり私の中では非常に印象深く、さすがにあのようにはいきませんが(不慣れなほかの病院での手術など、私にはどう考えても無理ですが)、憧れの師匠にほんのちょっとだけ近づいたかも、と思ったり、思わなかったりします。

 富山県には44件の病院があり、ご紹介いただいてるのはまだその4分の1の病院ですが、それでもけして社交的とはいえない私にしては、結構がんばったんじゃね!?と思ったりします。

 もしこのホームページを見てらっしゃるその他の病院さんがいらっしゃいましたら、いつでもご依頼いただければと思います(ネット上でお願いしてるだけってのが、いかにも非社交的ですが・・・)

 高倉健さんのように「自分、不器用ですから」といえるとかっこいいのですが、私のは単なる半引きこもりなだけですので、だいぶ内容が違います。

 追伸:ジムの閉館時間が短くなり、通えなくなってしまったので、とうとう自宅にエアバイクを買って、地道に毎日こいでおります。
 パーフェクト インドア生活への道まっしぐらです。 


アレス動物医療センター

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