ウサギを診察しない病院、適当にならする病院というのはたくさんあるようです。
つらつらとその理由を考えてみると、まず一つに病院に連れてこられるくらい悪化していると、すでに手がつけられないくらい悪くなっていることが多いことが挙げられると思います。
非常にデリケートな生き物なので、できる治療にも制限が多く、なかなか助けることが難しいために、何度となくつらく、歯がゆい思いをさせられることは事実です。
もう一つの理由として、儲からない(あるいは儲かりにくい)というのがあるかもしれません。
ウサギに関しては治療よりも、飼い方の指導などインフォームドコンセントに時間をさくことが多く、30分以上しゃべりたおして、いざ治療費を見てみると、1000円なんてこともざらです。
いやらしい話ですが、動物病院も高い器具や薬を買うためにお金が必要であり、ボランティア団体ではないのです(時々そのように勘違いされている方がいますが)。
当然動物好きな人間が集まっているのですが、それでも理想だけでは飯は食えません。
それなら説明料などを時間にあわせていただくことにし、たくさんの獣医さんが、うさぎの診療に力を注げるような環境を作ればいいのかもしれませんが、なかなかそうもいかないようです。
以前に、点滴や注射をして帰ってもらうさいに、診療費として4000円くらい請求したときに、「これなら、新しいウサギ買ったほうが安いわ」といわれたことがあります。トホホ、です。
きっと、こんな時に「うさぎの診察はもうしない」と心に決めてしまう獣医が生まれてしまうんでしょうね。
ウサギが大好きな獣医師がいて、そのそばにウサギが大好きなオーナーさんがたくさんいる。そのような環境があって初めて、ウサギを熱心に診る動物病院ができるのでしょう。
そんな環境がもっともっと増えるとよいのですが・・・。
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