ウサギにとって最も過酷なシーズン=夏がそろそろ終わりに差し掛かってます。
とか何とか云っても結構暑い日が続いてますけどね。
7月あたりはちょっと寒いくらいで、こんなに涼しい日が続くと、お百姓さんも困らないのかな、とか世間話をしていたら、これでもかというくらいクソ暑い夏が来てしまいました。
毎年6月頭くらいから、湿度か暑さにやられた高齢のうさぎさんたちが、食欲不振で大挙して押し寄せてきますが、今年の夏はまあ多い多い。
特にお盆のさなかは地獄でしたね。
朝から晩まで食欲不振の高齢ウサギさんが待合室に待機。
診察を待つカルテ置き場にはには食欲不振、元気消失、軟便、便秘、動きたがらないと書かれたウサギのカルテがずらっと整列。
私の脳裏には大黒摩〇の「夏が来●」がエンドレス再生。
診察室に入るとまず最初に「24時間エアコンついてますか?設定温度は何度ですか?実際の温度は何度ですか?湿度は何%ですか?」という質問をひたすら繰り返すのです。
そして
飼い主さん「でもうち結構涼しいんです」
私「この診察室より涼しいですか?」
飼い主さん「ここまでは涼しくないけどぉ」
私「この部屋は温度は24度ですが、湿度がこれでも65%なので、これでもウサギさんには結構暑いほうなんですよ」
飼い主さん「えぇ〜!?」
とか
飼い主さん「でも去年の夏までは夜エアコンなしでも全然大丈夫だったんですよ」
私「去年のほうが若かったからね」
とか
飼い主さん「でもこんなに涼しい部屋で一緒に寝たら、人間が風邪ひいちゃう」
私「うさぎさんと一緒の部屋で過ごすんだったら、少し厚着をしたほうが良いですよ。でもさすがに一緒の部屋で寝ると風邪ひくので、寝るときは別の部屋が良いでしょうね」
とか、そんなトークを気が遠くなるほど繰り返すのです。
夏はほんとに怖いです。
特にうさぎにとって梅雨夏は鬼門。
高齢のうさぎさんほど、注意が必要になります。
暑さもなんですが、北陸の夏は地獄のような湿度なので温度管理が足りていても湿度管理が行き届いてないことも多々あるのです。
人間でも熱中症のリスク要因は暑さよりも湿度と言いますので、ウサギもやはり同じなのかもしれません。
うちの寝室も24時間除湿をかけていると寝る直前は湿度が50%近くまで下がっていても、嫁さんと二人で7時間ほど寝て、朝起きると湿度が75%くらいまで上がっています。
うちが欠陥住宅でなければ余所のおうちも同じくらいなのかもしれません。
どれだけエアコンが頑張っていても限界はあるのでしょうが、まかり間違っても今日の夜は涼しいからエアコンは切ろうとは思わないようにしてください。
温度24度以下は必須ですが、湿度が60%を超えている場合は、もう一声部屋を冷やす必要があります。
私たち人間と違って汗がかけず、寒冷地仕様のうさぎさんにとっては、人間的に快適な温度くらいでは満足してもらえないのかもしれません。
まあ今年は人間ですらへばってしまうほどの暑さでしたらから、特にひどかったのかもしれませんが、無事今年を乗り越えたうさぎさんたちも、来年はまた一つ年を重ねて夏を迎えるわけですから、くれぐれも気を付けてあげてください。
暑さもなんだけど、湿度もね!
というお話です。
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