元気、食欲があるなら今日、明日中(せめて今週中には)動物病院へ行ってください。
元気食欲がないようなら迷わず今すぐ動物病院へ行ってください。
目やにや涙が多い場合、あるいは眼が充血している場合、考えられる原因はいろいろありますが、よく見かけるのが結膜炎、角膜潰瘍、ブドウ膜炎、緑内障、あたりでしょうか。
結膜炎はパスツレラなどの細菌が原因で起こることもありますし、アレルギーで起こることもあります。
この他ケージの掃除不足でケージ内のアンモニア濃度が上がったり、床敷きのチップなどが刺激となって起こることもあります。
ただ一番多い原因は不正咬合です。
うさぎの眼科疾患の90%は下地に歯並びの問題が隠れているといわれています。
結膜炎を放置しておくと、涙や目やにで濡れた皮膚が炎症を起こしたりすることもありますし、角膜炎やぶどう膜炎(眼の中の炎症)に進行し、さらには緑内障へと進行して、眼球摘出をしなければならなくなる場合すらあります。
あまく見てはいけません。
角膜潰瘍とはひらたく言うと、眼の表面の傷です。
自分で傷つけてしまうこともありますし、ケージの中でパニックを起こしたときや、体を洗っているときなどに傷つけてしまうこともあります。
ご自分の眼を鏡をみてください。
眼の表面には血管が走ってませんよね?
血管は怪我を負ったときに傷を治してくれる治療係です。
つまり、眼の表面に傷を負ってもなかなか自力では治らないのです。
また、傷が深いと手術しなければならないこともありますし、場合によっては眼球が破裂してしまうこともあります。
恐い話ですが、脅しではありません。
病院へ行きましょう。
ブドウ膜炎とは結膜や角膜などの目の表面ではなく、眼球の中の炎症で、さらに深刻さが増します。
これを放置して、緑内障になるのが一番危険な流れです。
緑内障とは、眼球の中の水がたまりすぎて、眼が大きくなり、眼がきちんと閉じられなくなったり、痛みを伴ったり、視力が失われてしまったりする病気で、完全に治すことは今のところ不可能です。
緑内障に付随する角膜の損傷や、涙による皮膚炎など、続いて起こる症状にそれぞれ対応するしかありません。
ウサギが眼の痛みにより、生活に支障が出るようなら、眼球を取ってあげる必要があるかもしれません。
ちなみに先天的に(生まれつき)緑内障になる素因をもっているウサギもいますし、ぶどう膜炎などに続いて起こることもあります。
手術により片眼を失ったウサギを見るのは、さぞかしつらいことでしょう。
またうさぎの眼球摘出は非常にリスクの高い手術です。
手術になるまで放置するのではなく、どうにか目を残してあげられる路線を模索すべきかもしれません。
〒933-0813
富山県高岡市下伏間江371
TEL 0766-25-2586
FAX 0766-25-2584