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アレス動物医療センター

高齢うさぎの麻酔は危険性が高いのか?

疑問、質問

 いつもホームページを楽しく拝見させて頂いております。

 私はウサギを飼っておりますが、我が家のウサギについて悩んでいることがあり、メールをさせて頂きました。

現在8歳6ヶ月くらいで少し高齢で、やはり以前よりは痩せてきましたが、今まで特に大きな病気にもかからず、食欲もありまだまだ健康そうに見えます。

しかし少し前から腫瘍が出来、大きくなってきました。

今では4cmほどになってしまい、本日近くでウサギも診てもらえる病院で血液と取って診て頂いた所、血中白血球が多い為膿瘍だろうという事です。

その場で抗生物質の注射を打って頂き、翌日とその2日後にも往診で注射をしていただくことになっています。

しかしそれでよくならなければ勿論手術・・ということになりますが、見た目には元気でも8歳という高齢の為、手術によるストレス・体力がかなり心配です。

病院の先生も飼い主の判断に任せますということでしたが、回復を祈って手術をしたいのはやまやまでも、それによって寿命を縮めることになっては、うさぎの為にならないのでは、、、、と非常に悩んでおります。

もちろん個人の意見によるところが大きいとは思うのですが、先生の所で手術した8歳前後のウサギで、膿瘍の手術をしたためにストレスや体力の限界で亡くなってしまううさぎさんもいたのか、というのをお教え頂きたいと思いました。

以上、お忙しい所申し訳ありませんが、お答え頂ければ非常にありがたいです。

どうぞよろしくお願いいたします。

お返事

 さてこれは診てみないとなんともいえませんが、 8歳のうさぎさんで手術などによる死が絶対無いかというと、ないとはいえません。

 これは手術をする先生のウサギに対する慣れにも寄りますが、最低でも1%はあると考えるべきでしょう。

 現に私もこの病院で4年飼ううさぎの手術や診療をしている間に、麻酔で覚めずにそのままお亡くなりになってしまった子を経験してしまいました。
 また、手術以前に、診察台でタオルで包んで、口の中を覗こうとして、そのまま死んでしまわれた子もいました(子宮ガンの末期でしたが、止めを刺したのは私だと思っております)。
 数は少ないかもしれませんが、確かに麻酔で死に至ることもあり、それは確かに高齢になればなるほど危険性は高くなると思われます。

 では手術をしないかといわれると、私なら絶対手術を勧めます(もし本当に膿瘍で、完全摘出が可能な部位ならなら)。

 うさぎの膿瘍は犬や猫と違い、薬で治ることはまずありません。
 基本的には腫瘍と同じように摘出しか治療法はないといわれています。
 もし膿瘍ではなく腫瘍であった場合ももちろん手術を勧めます(これも完全摘出が可能なら、ということになりますが)。

 麻酔のリスクももちろん考えなければいけないでしょうが、それを放置し、より大きくなって、より長時間の手術になってしまうことの方が、もっとリスクは高く、また膿瘍とすると、痛みをずっと抱えて生きていくことになります。

 もちろん最終的な決断は飼い主さんがすべきと思いますが、私が担当の獣医師だったら、おそらく必死に手術を説得していると思います。

 手術する、しないの判断の際に、片方だけのデメリットだけを考えるのではなく、両者のデメリットを少し離れた客観的な目で見て、冷静に判断し、少しでも後に後悔を残さない道を考えてあげてください。


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