ウサギを診てくれる病院をいくつも訪ねました。
鍼灸治療してくれる先生も探しました。
右後ろ足が不自由になって1カ月になります。
病院に行く度に診断名が違います。
うおのめみたいなものといわれたり、椎間板ヘルニアといわれたり、神経に問題はないといわれたり・・・どの病院も親切でウサギを診てくれる所です。
よほどの奇病なんでしょうか?
今診て貰っている先生は、踵の骨が分厚くなってそれによる痛みではないかと言われてます。
残りの足は負担からびらんになり骨が見えてきました。獣医さんによって診断がこんなに違うものなんですか?
頭が混乱してしまいます。
(一部ホームページ用に中略しております)
さていろんな診断名がつき混乱してしまう気持ちは良くわかりますが、なかなか難しい問題ですね。
診断名が異なるのにはいくつか理由があると思います。
まず一つは獣医師の診療レベルの差です。 残念ながらうさぎの診療レベルは病院により差があり、当然うさぎの診療になれていない先生と、慣れた先生では言うことが全く異なります。
それともう一つは一軒の信頼できる病院に腰を据えられないことにあるのではないかと思います。
たとえば私がうさぎの片足の跛行というものを診たとき、最初に想像するのは膝の関節疾患、股関節の関節疾患、脊椎疾患、飛節膿瘍(足底潰瘍)、神経疾患、靱帯の損傷、外傷、骨折、脱臼
あたりです。
これを診て、触っただけで判断がつくかというと、まず不可能です。
またここが痛いとか、ここがしびれる、とうさぎさんが言ってくれない以上は、可能性の高い順に病名を並べ、順番に検査、治療を試すしかないわけです。
たとえばレントゲンではっきりわかる病気もありますが、レントゲンでもわからない病気も多々あります。
そうすると、獣医師の経験や、あるいはそのときのうさぎさんの状態、飼い主さんからの稟告により、獣医師の考える疾病順位に差が出てきます。
また、初回の検査で診断がつかないときに考えるのが、試験的治療です。
つまりそれに対する治療をしてみて、それに対するうさぎさんの反応を見て、効くか、効かないかを診断の目安とするかです。
人間のように、どこが痛いとはっきり言えるわけではない以上、一発で診断をつけるのは困難であり、検査、治療を繰り返しながら、病名を絞っていく必要があるわけで、難しい病気ほど一カ所の病院で腰を据えてじっくり診療を受けられた方が、より早道なのでは、という気はします。
セカンドオピニオンなどが悪いとは思いませんが、あまり複数の動物病院を転々としていると結果確定診断からは遠ざかってしまうのかもしれません。
不安になる気持ちはよくよく分かりますが、ご近所で(あるいは遠出をしてでも)うさぎの診療で有名な病院を探し、少し腰を据えて検査、治療を受けてみてはいかがでしょうか。
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