本文へスキップ

あなたがウサギに出来ることは 獣医師による うさぎ専門情報サイトです。

MAIL alles@usagi.cn

アレス動物医療センター

野外飼育の寒さ対策

疑問、質問

 はじめまして
 私は小学4年生です。

 4年生は学校でうさぎの飼育をしています。
 外の小屋に4匹います。
 今年の夏、暑さで4匹死んでしまいました。これから寒くなるので、心配です。
 冬はどういうことに気をつければいいですか?
 教えてください。

 住んでいるのは岐阜市です。
 冬は風が吹いて、雪も時々ふります。

お返事

 さて、御質問の件ですが、寒さ対策について少し書かせていただきます。
 
 うさぎは暑さに弱く、寒さには比較的強い生き物ですが、それはあくまで野生のウサギが地面に穴をほって、もぐりこんで寒さをしのいだりできればの話です。
 外のケージで飼っていて、隠れる場所がなく、風が吹き抜けていったり、あるいは屋根がなく雪や雨に濡れてしまえば、ひとたまりもありませんし、家の中で飼っていてもドアのそばなど隙間風が多い場所にケージをおいたり、昼は暖房をきかせているけど、夜はまったく無防備という状態だと、凍死してしまうこともあります。

 大事なことは、
・床敷き(ワラなど)を多めに(深く)敷いてあげ、濡れたらこまめに交換して挙げる。
・隙間風(または自然の風)が吹き込むところにケージをおかない。それが無理なら、風から隠れる場所(隙間風の入らない小屋)を用意してあげる。
・夜はダンボールや毛布などでケージの周囲を覆ってあげる(ただし、完全に密封してしまうと空気がこもってしまうので、上の部分はあけておく)。
・日当たりの良い場所に小屋を置く
・あまりに寒い日は家の中に入れてあげる(ただし、あまりにしょっちゅう、入れたり出したりしているとストレスになります)。

 と、こんなところです。
 特に子供とお年よりは気温の変化はときに命取りになることもあります。
 学校飼育のうさぎさんとのことですので、できることには限りがあるかもしれません。
 それでも出来るだけのことはしてあげたいですよね。


アレス動物医療センター

〒933-0813
富山県高岡市下伏間江371

TEL 0766-25-2586
FAX 0766-25-2584