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アレス動物医療センター

うさぎの飼い方 炭水化物(甘いもの、おやつ)

2015/5/18更新

 

 炭水化物と言うと堅苦しく聞こえるかもしれませんが、ようは糖質、甘いものです。

 うさぎは基本的に甘いものが好きで、この特性を利用すると、シロップなどに薬を混ぜて飲ませると言う風に、役立てることもできます。

 しかし日ごろの食餌におやつを加える必要があるかと言うと、答えは「否」です。

 甘いものを不必要に食べていて、繊維質の高い物を食べないでいると、大腸菌やクロストリジウムと言う細菌(いわゆる悪玉菌)が増え、場合によっては胃腸障害を起こして死んでしまうこともあるのです。
 これはけっして大げさな話ではなく、よく病院で見かける光景なのです。

 また炭水化物でカロリーを接種してしまうと、その分しわ寄せとして牧草の食べる量が減りますので、これにより毛球症などの消化管運動機能の低下や不正咬合の原因にもなってしまいます。
 人間で言うと、おやつを食べてお腹が膨れて、晩御飯をあまり食べられなくなっちゃう感じでしょうか。

 ワラや野菜にもこの炭水化物というものは入っています。
 ウサギが生きていくうえで必要な炭水化物は、これだけで充分なのです。

 ですから、時々「パスタを喜んで食べるのですが、あげてよいですか?」とか、「お米が大好きなのですが、与えてもよいですか?」とか「パンやビスケットはどうですか?」なんて質問を受けるのですが、基本全部だめです。
 煮て甘くなるものはみんな炭水化物と考えた方がよいです。
 
 そういう意味では、ニンジンやカボチャ、イモ類も駄目ということになります。

 となると、煮る以前に甘い果物はもってのほか、ということになるのかもしれません。
 以前はリンゴくらいなら、少しくらいはよいですよ、なんて言っていましたが、最近は「果物は与えないほうがよいです」とお応えすることが多いです。

 また、日本で売られているペレットは炭水化物過剰のものがまだまだ多いようです。
 したがって、ペレットばかり食べていると、やはり胃腸障害を起こしやすいです。

 ときどき見かける、繊維質8%以下とか言うようなうさぎのおやつなんて、もってのほかです(繊維質が少ない分、炭水化物がたくさん含まれてますから)。
 

 野生のウサギを思い浮かべてください。
 クッキーを食べて生活しているウサギがいますか?  


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