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アレス動物医療センター

うさぎの飼い方 屋外で飼う場合

2015/8/12更新



 最初に獣医師の立場でかかせていただくと、日本で、うさぎを屋外で安全に飼育することは不可能です。
 ということになります。

 特に夏の気温、湿度に3歳以上のうさぎさんが耐えるのはかなり厳しく、基本的には屋外飼育は勧められません。

 ただ、どうしても外でなければ飼えないという場合は、という前提で、下記の文章をお読みください。
 私としては屋外でしか飼えないというのであれば、そもそもうさぎを購入してくるべきではない、と本気で思っております。

 屋外で飼うときにまず注意しなければならないのが、外敵です。

 つまり、犬、猫などに襲われないよう、しっかりしたバリケードで守られていなければなりません。

 また、日本で飼われているうさぎのほとんどがいわゆる穴ウサギ、バリケードの下を掘り返して脱走しないよう気をつけましょう。

 そして外飼いに限らず気をつけなければならないのが、暑さと湿気と隙間風。

 うさぎは意外と寒さに強いですが、暑さには結構弱いのです。
 ウサギにとっての快適な気温は18から24度あたり、ちゃんと日陰は用意してあげましょう。

 4度以下になるときはワラを深くしてあげる必要がありますし、25度をこえるときは本来は室内に避難させてあげるべきかもしれません。

 ちょっと前までは冷却パッドを、なんてことを書いていたのですが、最近の日本の夏は、暑さが尋常ではなく、ちょっと夏の外飼いは無理な気候に変化し来ているのではと思います。

 また湿気や隙間風は、場合によっては命取りになります。小屋の防水と隙間風の防止にはかなり心配りが必要かと思われます。

 こうやって必要条件を挙げてみると、やっぱり日本はあまり屋外飼育には向いてないのかもしれませんね。

 外を走り回るウサギを見るのは良いものですが、あまりに暑い地域では、つらい思いをさせてしまうかもしれませんね。 


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