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アレス動物医療センター

恐怖の長期ロード



 阪神が例年通り、長期ロードで苦しんでいる頃、私もお盆の長期ロードで苦しんでいました。

 8月13日から16日まで、お盆と言うことで、看護師さんに休んでもらい、その代わり病院を夕方の5時までの短時間診療にすることに決めました。
 しかし、この判断が大きな過ちであったと、すぐに気づく羽目になるのです。

 前月から張り紙でこのことを通知していたのですが、よくよく考えてみると、お盆に動物病院に来るほどの患者さんというと、緊急の患者さんばかり。
 やれヘビに噛まれたの、やれ車に跳ねられたの、やれ熱中症で痙攣しているだの、やれビニール袋を飲み込んだのと、病院に来るものはヘビーなものばかり。
 しかも診療時間内にこのような緊急事態が起こるとは限らず、と言うかむしろ診療時間外の方が多いくらい。
 一番忙しい時間帯が夕方の5時を回ったあたりから、夜中にかけて、と言うのが、何とも運命のいたずらのようなものを感じます。

 午前中にどどっと一般の患者さんが来られ、午後からはちょっとゆったりモードで「おっ、今日はもう何事もなく終わるかな?」とか思っていると、五時を回ったあたりから電話が止まらなくなる始末。
 通常午後の診療が夕方の5時からだったというのも相まって(5時まで電話をかけるのを待ってくださっていた方々もいたようで)、最後の患者さんを診終わった頃には夜の10時。
「これじゃあ、普通の日と同じジャン!」とつぶやいてみても、合いの手なり、つっこみなりを入れるはずの看護師さんはおらず、ただむなしく言葉が宙に浮くばかり。
 こんなことなら、通常通り、午後は5時から8時まで診療することにしておけばよかったと、とても後悔しました(次の正月あたりは少し考えないといけませんね)
 
 ご近所の動物病院の先生方はみなさん暖かいご家庭を持ってらっしゃるので、当然盆休みに入ってらっしゃるわけで、暇を持て余して病院に出てきている独り身の寂しい獣医師が、私しかこの近辺にいないことに気づき愕然としました。

 家に帰っても、夜中も電話は鳴りやまず、飛び起きては病院に走り、診察をしてはアパートに戻って布団に入り、また電話で起きるの繰り返し。
 お盆っていったいなんだろう?と思わずつぶやいてしまいます。

 緊急の患者さんに紛れて意外と多いのが、下痢や嘔吐の消化器系疾患の患者さん。
 盆や正月は親戚が集まり、それだけでストレスになったり、動物達が小さいお子さん達に追いかけ回されたり、酔っぱらった親戚のおっちゃんが酒のつまみをあげたりと、動物達にとっても何かと災難なイベントのようです。
 
 たかだか13から16日の4日間だけと思っていましたが、よく考えたら17日は日曜日でご近所の病院がやっておらず、18日は盆の間様子を見ていたけどやっぱり治らなかったというやや弱り気味の子達の行列。
 この一週間がもう長く感じて、長く感じて。

 もう19日の休診日だけを心の支えにと堪え忍んだ長期ロードでした。
 
 何をする予定もないけれど、楽しみで楽しみで仕方なかった19日のお休み。
 突然入ったうさぎさんの子宮蓄膿症と体表腫瘤の手術で、泡のように消えてしまいました(そして本日に至る)。

 今は26日の休みだけを、ただひたすらに待ちこがれる日々。
 だらだらして、本屋で立ち読みして、昼寝して、体に悪そうなもの喰って、ごろごろして・・・そんな何の益にもならない休みですが、私のかけがえのない希望。

 ちょっとバテ気味の阪神をニュースで見ながら(富山県では阪神は巨人戦の時しか放送されない)、自分の姿を少し阪神に重ねてしまいます。
 
 がんばれ阪神!ファイトだ阪神!長期ロードになんか負けるな!!



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